不成注文の仕組み
不成は「指値できずば引成行」の略称として使われます。各立会の終了までは指値注文として有効で、ザラバで成立しなかった部分を前引けまたは大引けの板寄せで成行注文に変更します。
たとえば1,000円の買い不成を出し、ザラバ中に株価が1,000円以下にならなければ指値では約定しません。引けでは成行へ変わるため、引け値が1,020円なら1,020円で約定する可能性があります。
通常の指値・引成との違い
| 注文 | ザラバ中 | 引け |
|---|---|---|
| 通常の指値 | 指値 | 指値のまま |
| 引成 | 執行しない | 成行として執行 |
| 不成 | 指値 | 未約定分を成行へ変更 |
不成は指値と引成を時間順に組み合わせた条件です。引成は最初から引けだけを対象とし、ザラバ中には約定しません。
大引けでの扱い
東証では15時25分に後場のザラバが終わり、プレ・クロージングが始まります。この時点で、ザラバ中に未約定だった不成注文が引成注文として板に取り込まれ、15時30分の板寄せ対象になります。
プレ・クロージング中は売買が成立しません。引けで反対注文が不足する場合や、売買成立条件を満たさない場合には、不成でも約定せず失効します。
注意点
- 引けでは許容価格を超えて約定する可能性がある
- 「当日中」でも前引け・大引けの選択肢は証券会社で異なる
- 一部約定後は残数量だけが引け成行になる
- SORやPTS、単元未満株では利用できない場合がある
まとめ
不成注文は、ザラバ中は指値、引けでは成行へ切り替える条件です。最後は価格より成立を優先するため、引けで想定外の価格になるリスクを確認して使いましょう。
※東証の売買制度は2026年8月11日に再確認しました。