2026年7月優待の基本日程
2026年7月末が権利確定日の銘柄では、日程は次の通りです。
| 項目 | 日付 |
|---|---|
| 権利付き最終日 | 2026年7月29日(水) |
| 権利落ち日 | 2026年7月30日(木) |
| 権利確定日 | 2026年7月31日(金) |
7月末優待を取るには、原則として2026年7月29日(水)の大引け時点で株を保有している必要があります。
一方、7月20日基準の銘柄はスケジュールが前倒しになります。2026年7月20日は月曜日ですが祝日です。20日基準の銘柄では、権利付き最終日は原則として2026年7月15日(水)になります。
7月はここでつまずきやすいです。
月末優待のつもりで動くと、20日基準の銘柄はもう間に合わない。特にダイドーGHDのような人気優待は、基準日を先に確認しておきたいところです。
食品・飲料系の注目優待
7月優待でまず名前が出やすいのは、食品・飲料系です。
JMホールディングスとダイドーGHDは、優待内容のインパクトが大きい一方で、どちらも条件をよく読む必要があります。
| 銘柄 | コード | 主な優待内容 | 見方 |
|---|---|---|---|
| JMホールディングス | 3539 | 精肉関連商品などから選択 | ボリューム感は強いが、1年以上の継続保有が必要 |
| ダイドーGHD | 2590 | 自社グループ商品6,000円相当 | 200株以上・半年以上。7月20日が継続判定に絡む |
JMホールディングス(3539)
JMホールディングスは、スーパー「ジャパンミート」や「肉のハナマサ」などを展開する企業です。
株主優待は、保有株数に応じて精肉関連商品、米、商品券などから選べる内容です。以前は「肉が大量に届く優待」として知られていましたが、2024年7月期から制度が変更され、選択肢が広がっています。
ここで大事なのは、1年以上の継続保有条件です。
公式ページでは、毎年7月末日と前年7月末日の株主名簿に、同一株主番号で1単元以上の保有が記載または記録されている株主が対象とされています。
つまり、直前に買ってすぐ取れるタイプではありません。
食品系優待は届いた時の満足感が大きいですが、冷凍品の場合は保管場所も必要です。冷凍庫に余裕がない家庭では、意外と困ることがあります。優待は「届く楽しさ」だけでなく、「使い切れるか」まで見たいところです。
ダイドーグループホールディングス(2590)
ダイドーGHDは、自動販売機向け飲料や、たらみのゼリーなどで知られる企業です。
株主優待として有名なのは、自社グループ商品6,000円相当の詰め合わせです。飲料やゼリーがまとまって届くため、体感価値はかなり高い部類です。
ただし、ここは誤解しやすいです。
公式ページでは、毎年1月20日時点で200株以上を半年以上継続保有している株主に、6,000円相当の優待品を年1回贈呈するとされています。半年以上継続保有とは、1月20日とその前年7月20日の株主名簿に、同一株主番号で連続して記載または記録されていることです。
つまり、7月20日は「翌年1月20日優待の継続判定」に関わる基準日です。
7月に優待品を直接もらう感覚で見るとズレます。ダイドーを狙うなら、200株以上、半年以上、1月20日と7月20日の名簿記載。この3点をセットで確認した方がいいです。
食事券・店舗利用系の注目優待
7月は外食・店舗利用系も悪くありません。
山岡家、丸善CHI、エターナルホスピタリティグループ。使う人にはかなり分かりやすい優待です。
| 銘柄 | コード | 主な優待内容 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 丸千代山岡家 | 3399 | ラーメン無料券など | 店舗を使う人には強い。生活圏が重要 |
| 丸善CHI HD | 3159 | 丸善・ジュンク堂の商品券 | 少額から対象。ただし額面は小さめ |
| エターナルホスピタリティG | 3193 | 鳥貴族などで使える電子チケット | 外食系として使いやすいが、業績も見る |
丸千代山岡家(3399)
丸千代山岡家は、「ラーメン山岡家」を展開する外食企業です。
株主優待は、100株以上200株未満でラーメン無料券2枚。保有株数が増えると、ラーメン無料券の枚数や、乾麺セット、米などの選択肢が変わります。
山岡家を使う人には、かなり分かりやすい優待です。
ただし、店舗が近くにない人には価値が落ちます。外食優待は、額面よりも生活圏が大事です。ラーメン無料券がどれだけ魅力的でも、わざわざ遠出して消化するなら優待のための優待になってしまいます。
山岡家は業績面でも注目されやすい銘柄ですが、優待だけでなく既存店売上、出店ペース、人件費、食材費も見ておきたいところです。
丸善CHIホールディングス(3159)
丸善CHIホールディングスは、丸善、ジュンク堂書店などを抱える書店グループです。
株主優待は、毎年7月31日時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて全国の丸善・ジュンク堂書店で使える商品券を贈呈する制度です。
公式ページでは、100株以上200株未満で500円分、200株以上500株未満で1,000円分とされています。
額面は大きくありません。
ただ、本や文房具をよく買う人には使いやすい優待です。商品券には有効期限があり、おつりは出ないため、実際に使うなら額面以上の買い物に合わせるのが現実的です。
エターナルホスピタリティグループ(3193)
エターナルホスピタリティグループは、旧・鳥貴族ホールディングスです。
株主優待は、日本国内の「鳥貴族」などで使える電子チケットです。会社資料では、100株から299株で年間2,000円相当の電子チケットが示されています。
鳥貴族を使う人には、消化しやすい外食優待です。
ただ、外食株は優待の使いやすさだけでは見切れません。人件費、食材費、客数、客単価、店舗展開。ここが崩れると、優待人気があっても株価は素直に評価されません。
優待は楽しい。でも外食株はコストを見る。これはセットです。
金券系の注目優待
金券系では、Casaと不二電機工業が見られやすいです。
QUOカードは使いやすいですが、条件の読み違いには注意が必要です。
| 銘柄 | コード | 主な優待内容 | 見方 |
|---|---|---|---|
| Casa | 7196 | QUOカード | 100株以上から対象。家賃保証会社の業績も確認 |
| 不二電機工業 | 6654 | QUOカード | 300株以上から対象。100株ではない点に注意 |
Casa(7196)
Casaは、家賃債務保証を手がける企業です。
証券会社や優待情報サイトでは、7月末時点の100株以上保有でQUOカード1,000円相当、500株以上で2,000円相当、1,000株以上で3,000円相当という内容が掲載されています。
QUOカードは使いやすいです。コンビニ、書店、ドラッグストアなどで消化しやすく、優待初心者にも分かりやすい。
ただ、Casaは金融・保証に近い事業です。見るべきは優待だけではありません。家賃保証会社は、家賃滞納、回収、貸倒、賃貸市場、与信管理の影響を受けます。
QUOカードが便利だから買う、で終わらせるには少し怖い銘柄です。
不二電機工業(6654)
不二電機工業は、電気制御機器などを手がけるメーカーです。
株主優待はQUOカードです。ただし、ここはかなり間違えやすい。
現在の優待取得には、300株以上の保有が必要です。優待情報サイトや証券会社の掲載では、300株以上500株未満で、3年未満なら500円分、3年以上なら1,000円分のQUOカードとされています。
古い紹介記事や昔の記憶だけで見ると、必要株数を読み違えます。
長期保有で額面が上がるのは魅力ですが、300株以上が前提です。少額優待のつもりで見るなら、投資金額と優待額を一度冷静に計算した方がいいです。
7月優待で注意したいこと
7月優待は、銘柄数が少ないから簡単に見えます。
実際は、条件のクセがあります。
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 20日基準 | ダイドーGHDなどは月末ではない |
| 継続保有条件 | JMホールディングス、ダイドーGHDなどで重要 |
| 保有株数条件 | 不二電機工業は300株以上が必要 |
| 保管・消化 | 食品優待は冷凍庫、飲料優待は保管場所を見る |
| 権利落ち | 人気優待ほど権利後に売られやすい |
7月は銘柄数が少ない分、人気銘柄に視線が集まりやすいです。
そのため、権利取り前に株価が先回りして動くことがあります。優待額だけを見て直前に買うと、権利落ちで優待以上に下げることもあります。
優待投資は、もらえる物だけを見ている時が一番危ないです。
7月優待の選び方
7月優待を選ぶなら、次の順番で見ると現実的です。
- 月末基準か、20日基準か
- 継続保有条件があるか
- 優待に必要な株数は100株か、それ以上か
- 食品・飲料を本当に使い切れるか
- 店舗優待は生活圏で使えるか
- 権利落ち後も持てる業績か
個人的には、7月優待は「少数精鋭」というより「条件確認月」だと思っています。
JMの食品、ダイドーの飲料、山岡家のラーメン、丸善CHIの商品券。どれも魅力はあります。
でも、直前に買って取れるもの、取れないもの。100株で足りるもの、足りないもの。ここを分けないと、記事を読んだだけで満足して終わります。
実際に買う前に、公式ページで基準日と保有条件を確認する。7月はこれだけで失敗をかなり減らせます。
まとめ
2026年7月の株主優待は、銘柄数こそ少なめですが、内容はわりと濃い月です。
食品・飲料系では、JMホールディングスとダイドーGHD。
店舗利用系では、丸千代山岡家、丸善CHIホールディングス、エターナルホスピタリティグループ。
金券系では、Casaと不二電機工業。
ただし、7月は条件の読み違いが起きやすいです。
ダイドーGHDは200株以上・半年以上で、7月20日が継続判定に絡みます。JMホールディングスは1年以上の継続保有が必要。不二電機工業は300株以上からです。
7月優待は、派手なランキングよりも条件確認。
そこを押さえてから、自分の生活で本当に使える優待を選ぶのが一番現実的です。
出典・参考資料
- 株主優待カレンダー|invest-jp
- JMホールディングス「株主還元について」
- ダイドーグループホールディングス「株主還元」
- 丸千代山岡家「株主優待」
- 丸善CHIホールディングス「株主優待」
- エターナルホスピタリティグループ「株主優待」
- Casa 株主優待情報(Yahoo!ファイナンス)
- 不二電機工業 株主優待情報(Yahoo!ファイナンス)
- 不二電機工業「IRセミナー資料」