決算サマリー

項目当期実績前期実績増減率次期予想見方
売上高148.20億円122.93億円20.6%増160.00億円増収継続計画
営業利益21.85億円23.27億円6.1%減21.00億円先行投資を反映
経常利益22.11億円23.42億円5.6%減21.00億円減益計画
純利益15.02億円15.76億円4.7%減14.00億円次期も慎重
受注残高増加前期比増--需要は強い

売上成長は強いが、利益率はやや低下した。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
営業利益率14.7%前期18.9%利益率は低下
純資産93.25億円前期末比11.02億円増財務は改善
現金同等物27.98億円前期末比11.37億円減資金繰りには注意

財務余力は厚いが、運転資金増加でキャッシュは減少している。

ポジティブ要因

解体需要は堅調

老朽建築物の増加や再開発、物流倉庫・データセンター需要を背景に、受注環境は引き続き堅調である。

売上高は計画達成

売上高、営業利益、経常利益、純利益のすべてが会社計画を達成した。

純資産が増加

純資産は93.25億円まで増加し、利益剰余金も積み上がっている。

リスク要因

利益率の低下

人材採用・育成や施工体制強化に伴う費用増で、営業利益率は低下した。

営業CFは赤字

売上債権の増加などで営業CFは5.78億円のマイナスとなり、前期の大幅プラスから悪化した。

建設コスト上昇

建築資材価格や技能労働者需給の逼迫は継続しており、採算への圧力が残る。

財務安全性

総資産は121.78億円、純資産は93.25億円と自己資本が厚い。短期借入の借換えはあるが、財務そのものは安定している。一方で現金同等物は減っており、工事進捗に伴う運転資金の管理が重要になる。

業界動向との関連

解体工事市場は再開発、老朽建築物更新、物流施設やデータセンター需要の拡大を背景に追い風が続く。TANAKENは需要面では恩恵を受けやすいが、人材確保が収益拡大のボトルネックになりやすい。

株価への示唆

受注残高の積み上がりと次期増収計画は前向き材料である。一方、成長投資で利益が伸びにくい局面が続く場合、評価は利益率回復待ちになりやすい。人材投資が将来の施工能力拡大につながる場合は見直し余地がある。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。

今期の総括

2026年3月期は、需要を取り込み売上を伸ばした一方、将来成長に向けた費用先行で減益となった。

来期見通し

2027年3月期は売上高160.00億円、営業利益21.00億円、経常利益21.00億円、純利益14.00億円を見込む。人材強化と施工体制整備が前提であり、会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

総合判断

総合判断は中立である。受注環境は良いが、足元では利益率低下と営業CF悪化が同時に出ているからである。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)」、2026年5月8日開示
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