決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 見方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 418.64億円 | 402.63億円 | 4.0%増 | 1,756.00億円 | 通期増収計画 |
| 営業利益 | 28.73億円 | 22.73億円 | 26.4%増 | 76.00億円 | 好発進 |
| 経常利益 | 30.01億円 | 23.69億円 | 26.6%増 | 78.00億円 | 営業外も改善 |
| 四半期純利益 | 20.08億円 | 15.37億円 | 30.6%増 | 50.00億円 | 通期進捗は高い |
| EPS | 242.55円 | 185.72円 | 30.6%増 | 301.87円 | 1Qとして高進捗 |
第1四半期は想定以上に強いが、会社は通期を上方修正していない。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | 30.6%増 | 前年同期比 | 利益成長は良好 |
| 自己資本比率 | 60.2% | 前期末60.9% | 高水準を維持 |
| 営業利益率 | 6.9% | 前年同期5.6% | 採算は改善 |
利益率改善がはっきり出ており、四半期採算は良い。
ポジティブ要因
手持ち工事が順調に進捗
工程遅延が少なく、手持ち工事が順調に進んだことが売上高4.0%増につながった。
建設事業の利益率が上昇
売上総利益は53億円台まで伸び、営業利益は26.4%増となった。工事工程とコスト管理の徹底が効いている。
受注高も好調
第1四半期の連結受注高は425億円余で、前年同期比40.4%増だった。先行指標も悪くない。
リスク要因
通期予想は据え置き
第1四半期は好調だが、会社は通期業績予想を変更していない。先行きに慎重な見方を崩していない点は重要である。
資材調達と物価高の不透明感
中東情勢起因の物価高騰や資材調達難による工程遅延リスクが残ると会社は説明している。
建設業の人手不足
業界全体で労働力不足が深刻化しており、案件遂行や採算に影響する可能性がある。
財務安全性
総資産は1,492.81億円、純資産は901.98億円、自己資本比率は60.2%で、建設会社として健全性は高い。工事未収入金や未成工事受入金の増加は進捗拡大の裏返しでもあり、資金繰りに直ちに不安はない。ただし、進捗管理の乱れが生じると運転資本の振れが大きくなりやすい業態である。
業界動向との関連
建設業界では、更新需要や脱炭素関連案件が増える一方、人手不足と資材高が構造課題になっている。福田組の増益は個社努力の成果だが、業界全体の逆風が消えたわけではない。
株価への示唆
第1四半期の進捗は良く、通期据え置きであれば上振れ期待を持ちやすい内容である。一方で、物価高と工程遅延リスクが顕在化した場合は通期採算が圧迫される可能性がある。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。
今期の総括
2026年12月期第1四半期は、売上と利益の両方で2桁に近い改善を示した。工事進捗と採算管理がうまく機能した四半期といえる。
来期見通し
会社は通期で売上高1,756.00億円、営業利益76.00億円、経常利益78.00億円、純利益50.00億円を計画し、今回据え置いた。第1四半期は上振れ気味だが、資材価格や工程遅延の不透明感を見込んでいる。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。第1四半期の数字は強いが、建設業特有の進捗変動と外部コストリスクを踏まえると、まだ通期上振れを断定しにくいからである。次は受注と利益率の維持が焦点となる。
出典
本記事は、対象企業が開示した四半期決算短信を基に作成しています。
- 「2026年12月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月8日開示