決算サマリー

項目当期実績前期実績増減率次期予想見方
売上高2,906.75億円2,960.06億円1.8%減3,170.00億円次期は増収計画
営業利益80.91億円63.40億円27.6%増85.00億円収益改善継続
経常利益86.12億円67.89億円26.9%増88.00億円高水準維持
純利益63.77億円53.87億円18.4%増65.00億円増益基調
EBITDA開示あり前年比増--指標導入済み

売上より採算改善が主役の決算である。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
畜産飼料利益102.43億円前年同期比20.0%増主力が改善
水産飼料利益14.26億円前年同期比22.6%増採算改善
営業CF170.90億円前期85.70億円資金創出が強い

セグメント採算改善と営業CF拡大が好材料である。

ポジティブ要因

主力飼料事業が増益

畜産飼料は減収でも利益20.0%増、水産飼料も利益22.6%増となり、採算管理が奏功した。

営業CFが大きく改善

営業CFは170.90億円と前期から大きく増え、運転資金の改善も寄与した。

次期も増収増益計画

2027年3月期は売上高3,170億円、営業利益85億円、純利益65億円を見込む。

リスク要因

食品事業は減益

鶏卵部門の仕入コスト上昇や新工場減価償却費増で、食品事業利益は42.4%減となった。

原料供給不安

気候変動や地政学リスクに伴う資源・物流コスト上昇、原料供給不安は継続リスクである。

飼養頭羽数の減少

畜産分野では飼養戸数・飼養頭羽数の減少、水産分野では高水温下の給餌制限など、需要面の逆風も残る。

財務安全性

総資産は1,330.20億円、純資産は623.85億円で、財務は安定している。建設仮勘定や長期借入金は増えているが、営業CFの厚さが投資負担を相応に吸収している。

業界動向との関連

飼料業界は穀物市況、畜産物相場、家畜疾病、高水温など多くの外部要因に左右される。フィード・ワンは価格転嫁と採算管理で吸収しているが、需給ショックには敏感である。

株価への示唆

採算改善と営業CF拡大は評価材料になる。一方で、これは原料環境が大きく悪化しないことが前提であり、需給や物流が再度不安定化する場合は上振れ余地が縮む可能性がある。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。

今期の総括

2026年3月期は、減収でも利益を伸ばし、収益管理の改善が数字に表れた年度だった。

来期見通し

2027年3月期は売上高3,170億円、営業利益85億円、経常利益88億円、純利益65億円を見込む。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

総合判断

総合判断は中立である。利益改善は明確だが、原料・需給環境の変動リスクが大きく、事業ごとの濃淡も強いからである。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月8日開示
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