決算サマリー
| 項目 | 2026年4月期 | 2025年10月期 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 合計純資産 | 15,666百万円 | 15,635百万円 | ファンド規模は小幅拡大です。 |
| 主要投資資産 | 15,622百万円 | 15,985百万円 | 株式エクスポージャーが中心です。 |
| 現金・預金・その他の資産(負債控除後) | 44百万円 | -350百万円 | 負債控除後でプラスに転じました。 |
| 100口当たり基準価額 | 305,093円 | 296,123円 | 前期末比で上昇しました。 |
| 1口当たり分配金 | 5.9円 | 5.9円 | 分配金は横ばいです。 |
ETFの決算短信では、一般事業会社の売上高や営業利益よりも、基準価額、純資産、設定・解約、分配金、連動対象との関係を中心に確認します。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 期末発行済口数 | 5,135千口 | 前期末5,280千口 | 解約超過で口数は減少しました。 |
| 設定口数 | 45千口 | 当期 | 設定は限定的でした。 |
| 解約口数 | 190千口 | 当期 | 解約が設定を上回りました。 |
| 営業収益合計 | 543百万円 | 前期3,540百万円 | 為替差損が収益を圧迫しました。 |
| 当期純利益 | 519百万円 | 前期3,518百万円 | 黒字ですが前期比では縮小しました。 |
連動対象はNASDAQ100指数(配当込み、円ヘッジベース)です。米国大型グロース株へのエクスポージャーを、為替ヘッジ付きで取るETFとして見る必要があります。
ポジティブ要因
基準価額の上昇
100口当たり基準価額は305,093円で、前期末の296,123円から上昇しました。NASDAQ100の上昇を取り込んだ内容です。
純資産の維持
純資産は15,666百万円と、前期の15,635百万円から小幅に増えました。口数は減ったものの、基準価額上昇がファンド規模を支えました。
分配金の維持
1口当たり分配金は5.9円で前期と同水準でした。
リスク要因
解約超過
設定45千口に対して解約190千口となり、期末発行済口数は5,135千口へ減少しました。資金フローが弱い場合、需給面の確認が必要です。
為替ヘッジコストと為替差損
損益計算書では為替差損益が-1,020百万円でした。NASDAQ100の上昇を取り込んでも、ヘッジ関連コストや為替予約の評価が収益を圧迫する可能性があります。
グロース株の調整リスク
NASDAQ100は大型テクノロジー株の影響が大きく、金利上昇、AI投資期待の後退、バリュエーション調整に敏感です。
財務安全性
ETFの財務安全性は、自己資本比率ではなく純資産規模、保有資産の流動性、負債控除後資産、設定・解約動向で確認します。当期末の総資産は15,720百万円、負債は54百万円、純資産は15,666百万円でした。損益面では営業収益合計543百万円、営業費用合計24百万円、当期純利益519百万円です。
業界動向との関連
為替ヘッジ付きNASDAQ100 ETFは、米国テクノロジー株、米金利、AI関連投資、日米金利差、ヘッジコストに左右されます。成長期待が強い局面では上振れ余地がありますが、金利上昇局面では調整リスクが大きくなります。
株価への示唆
市場価格は100口当たり基準価額305,093円を起点に、NASDAQ100、為替ヘッジコスト、需給、出来高、スプレッドで変化します。基準価額上昇は前向きですが、解約超過と為替差損は注意点です。
今期の総括
今期は基準価額が上昇し純資産も小幅増加しました。一方で、資金フローは解約超過で、当期純利益は前期比で縮小しました。成長株指数への連動とヘッジコストのバランスを確認する内容です。
来期見通し
ETFには一般事業会社のような業績予想はありません。来期はNASDAQ100の方向、米金利、AI関連株の需給、日米金利差、ヘッジコスト、設定・解約動向、基準価額との乖離、売買流動性が主な確認点になります。
総合判断
総合判断は中立である。理由は、基準価額は上昇した一方、解約超過と為替差損が重荷になっているためです。次回は資金流入の回復、NASDAQ100の持続力、ヘッジコストの影響を確認します。
出典
本記事は、対象ETFが開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年4月期 決算短信(2025年10月16日~2026年4月15日)」、NZAM NQ1H、開示日: 2026-05-22