決算サマリー
| 項目 | 2026年4月期 | 2025年10月期 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 合計純資産 | 4,034百万円 | 3,929百万円 | ファンド規模は小幅拡大です。 |
| 主要投資資産 | 4,056百万円 | 4,047百万円 | 株式エクスポージャーが中心です。 |
| 現金・預金・その他の資産(負債控除後) | -21百万円 | -118百万円 | 負債控除後ではマイナスです。 |
| 100口当たり基準価額 | 245,258円 | 238,150円 | 前期末比で上昇しました。 |
| 1口当たり分配金 | 14.4円 | 19.6円 | 分配金は減少しました。 |
ETFの決算短信では、一般事業会社の売上高や営業利益よりも、基準価額、純資産、設定・解約、分配金、連動対象との関係を中心に確認します。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 期末発行済口数 | 1,645千口 | 前期末1,650千口 | 口数はほぼ横ばいです。 |
| 設定口数 | 1,610千口 | 当期 | 設定は大きめです。 |
| 解約口数 | 1,615千口 | 当期 | 解約も同程度で、純増は限定的です。 |
| 営業収益合計 | 237百万円 | 前期645百万円 | 為替差損が収益を圧迫しました。 |
| 当期純利益 | 230百万円 | 前期637百万円 | 黒字ですが前期比では縮小しました。 |
連動対象はダウ・ジョーンズ工業株価平均(配当込み、TTM、円建て、円ヘッジ)です。米国優良大型株へのエクスポージャーを、為替ヘッジ付きで取るETFとして見る必要があります。
ポジティブ要因
基準価額の上昇
100口当たり基準価額は245,258円で、前期末の238,150円から上昇しました。NYダウ構成銘柄の値動きを取り込んだ内容です。
純資産の小幅増加
純資産は4,034百万円となり、前期の3,929百万円から増加しました。口数はほぼ横ばいですが、基準価額上昇が支えました。
米国大型株への分散投資
NYダウ連動ETFとして、米国の成熟大型株への分散エクスポージャーを取りやすい設計です。
リスク要因
分配金の減少
1口当たり分配金は14.4円となり、前期の19.6円から減少しました。インカム面では前期比で弱い内容です。
為替ヘッジコストと為替差損
損益計算書では為替差損益が-194百万円でした。為替ヘッジありの商品では、日米金利差や為替予約の評価が収益に影響します。
米国景気・金利リスク
NYダウは景気敏感・金融・ヘルスケア・資本財などの大型株の影響を受けます。米景気減速や金利上昇、企業業績の下振れは基準価額のリスクになります。
財務安全性
ETFの財務安全性は、自己資本比率ではなく純資産規模、保有資産の流動性、負債控除後資産、設定・解約動向で確認します。当期末の総資産は4,069百万円、負債は34百万円、純資産は4,034百万円でした。損益面では営業収益合計237百万円、営業費用合計6百万円、当期純利益230百万円です。
業界動向との関連
為替ヘッジ付きNYダウETFは、米国大型株、米景気、米金利、日米金利差、ヘッジコストに左右されます。S&P500やNASDAQ100よりも成熟大型株寄りの性格があり、景気循環や配当期待も確認材料になります。
株価への示唆
市場価格は100口当たり基準価額245,258円を起点に、NYダウ、為替ヘッジコスト、需給、出来高、スプレッドで変化します。基準価額と純資産の上昇は前向きですが、分配金減少と為替差損は注意点です。
今期の総括
今期は基準価額と純資産が上昇した一方、分配金と当期純利益は前期比で減少しました。米国大型株ETFとしては、指数の底堅さとヘッジコストの負担を合わせて見る内容です。
来期見通し
ETFには一般事業会社のような業績予想はありません。来期はNYダウの方向、米景気、米金利、日米金利差、ヘッジコスト、設定・解約動向、基準価額との乖離、売買流動性が主な確認点になります。
総合判断
総合判断は中立である。理由は、基準価額と純資産は上昇した一方、分配金が減少し、為替差損も収益を圧迫しているためです。次回は分配水準の回復、米国大型株の持続力、ヘッジコストの影響を確認します。
出典
本記事は、対象ETFが開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年4月期 決算短信(2025年10月16日~2026年4月15日)」、NZAM DowH、開示日: 2026-05-22