決算サマリー

項目当期実績前年同期・前期増減率会社計画進捗率・見方
売上高556.28億円562.95億円1.2%減756.00億円73.6%
営業利益11.92億円10.66億円11.9%増15.00億円79.5%
経常利益・税引前利益3.92億円4.84億円19.0%減10.00億円39.2%
純利益0.77億円-1.50億円黒字転換2.00億円38.5%
EPS4.01円--10.42円株価試算の基礎

営業利益の通期計画進捗率は79.5%と高い。一方、売上高進捗は73.6%、純利益進捗は38.5%にとどまり、営業外・税金・一時要因の影響を確認したい。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
売上高営業利益率2.1%前年・前期比較採算の方向性を確認
自己資本比率12.1%前期末比較財務余力の目安
EPS4.01円1株利益配当・株価評価の基礎
ROIC開示なし短信では直接開示なし追加資料で確認したい
PER想定10.0-16.0倍予想EPSまたは実績EPSを使用市場データを使わない条件付き試算

数字から見ると、売上の伸びと利益率の方向が評価の中心である。営業利益と純利益の動きが異なる場合は、一時要因や営業外損益、税金費用の影響を分けて見る必要がある。

ポジティブ要因

営業利益が増加

売上高は前年同期比で減少したものの、営業利益は11.9%増の11.92億円となった。

最終損益が黒字化

親会社株主に帰属する四半期純利益は0.77億円となり、前年同期の赤字から黒字化した。

会社計画・配当の確認材料

会社計画が開示されており、通期に向けた進捗を確認しやすい。配当方針も合わせて見ることで、利益成長と株主還元のバランスを評価できる。

リスク要因

経常利益は減少

経常利益は3.92億円で19.0%減となった。営業利益の改善が最終利益に十分つながっているか確認が必要である。

自己資本比率が低い

自己資本比率は12.1%で、財務レバレッジの高さがリスク要因である。

会社予想の前提

会社予想は現時点の前提に基づくものであり、需要、コスト、為替、金利、顧客投資動向によって変動する可能性がある。

財務安全性

総資産は364.05億円、純資産は44.16億円、自己資本比率は12.1%である。収益改善は進んでいるが、自己資本比率は低く、利益の積み上げと有利子負債・運転資本の管理が重要になる。

業界動向との関連

同社は人材サービス、EMS、PSなどを展開し、製造業の稼働率や顧客の生産計画の影響を受けやすい。需要回復局面では利益改善が出やすい一方、景気減速や為替・人件費上昇には注意が必要である。

株価への示唆

株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。市場株価データは使わず、会社予想EPSまたは実績EPSにシナリオPERを掛けた条件付き試算とする。業績進捗と利益率が維持される場合は上位シナリオに近づく可能性がある一方、計画未達や利益率低下が見える場合は評価倍率が抑えられる可能性がある。

シナリオ想定PER使用EPS理論株価
弱気10.0倍10.42円104円
中立13.0倍10.42円135円
強気16.0倍10.42円167円

今期の総括

第3四半期累計では営業増益と黒字化が確認できたが、経常利益の減少と低い自己資本比率が重い。通期計画に対して営業利益は進んでいるが、純利益の進捗は慎重に見る必要がある。

来期見通し

会社は2026年3月期通期で売上高756.00億円、営業利益15.00億円、経常利益10.00億円、純利益2.00億円を見込む。通期達成には、需要環境、価格転嫁、原材料費・人件費の抑制が前提となる。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

総合判断

総合判断は中立である。営業利益の進捗は良いが、経常利益減少と財務安全性の弱さがあるため、中立評価とした。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、nmsホールディングス、2026年5月11日開示
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