決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 純資産 | 1,087.62億円 | 778.99億円 | +39.6% | - | - |
| 100口当たり基準価額 | 293,477円 | 285,871円 | +2.7% | - | - |
| 当期純利益 | 2.76億円 | 190.01億円 | -98.5% | - | - |
| 100口当たり分配金 | 0円 | 0円 | - | - | - |
ファンド規模は大きく拡大したが、会計上の利益は前期から大きく縮小した。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 基準価額変化率 | +2.7% | 前期比 | 値上がりは限定的 |
| 純資産増減率 | +39.6% | 前期比 | 設定流入で規模拡大 |
| 口数増減率 | +36.0% | 前期末比 | 資金流入は強い |
基準価額の伸び以上に口数増加が効き、純資産が大きく膨らんだ構図である。
ポジティブ要因
純資産が大幅に拡大した
純資産は778.99億円から1,087.62億円へ増加し、ファンド規模が一段と大きくなった。
設定超過が続いた
設定10,510千口に対し解約700千口で、発行済口数は37,060千口まで増加した。
基準価額は高水準を維持した
100口当たり基準価額は293,477円と、前期の高い水準をさらに上回った。
リスク要因
当期純利益は大幅反落した
前期の190.01億円に対し、今期は2.76億円へ急減しており、会計上の利益変動が大きい。
大型テック集中の影響が大きい
上位銘柄への集中度が高い商品性のため、少数銘柄の調整が基準価額へ与える影響は大きい。
分配金はない
前期に続き100口当たり分配金は0円で、収益分配より基準価額の変動で評価される性格が強い。
財務安全性
ETFのため企業財務の安全性とは異なるが、総資産1,089.99億円に対して負債は2.37億円で軽い。安全性の論点はバランスシートよりも、組入大型テック株の変動率と資金流入の持続性にある。
業界動向との関連
米国大型テック株ETFはAIやクラウド投資期待を受けやすい一方、バリュエーション調整局面では変動も大きい。AI需要は中長期テーマであり、短期業績とは必ずしも一致しません。
株価への示唆
このETFは事業会社ではないためPER評価は適用しにくい。代わりに100口当たり基準価額293,477円を基準に、市場価格がNAV近辺で推移する前提で考える。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。
| シナリオ | 想定乖離率 | 基準価額 | 参考価格 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | -3% | 293,477円 | 284,673円 |
| 中立 | 0% | 293,477円 | 293,477円 |
| 強気 | +3% | 293,477円 | 302,281円 |
大型テック株への資金流入が続く場合は強気シナリオに近づく可能性がある。一方で高バリュエーション調整が起きる場合は弱気シナリオを意識しやすい。
今期の総括
今期は設定超過による規模拡大が目立った一方、会計上の当期純利益は前期の高水準から大きく落ち着いた。
来期見通し
ETFのため会社計画に相当する業績予想は開示されていない。今後はFactSet US Tech Top 20 Index、米国大型テック株の評価、為替、資金流入出が基準価額を左右する。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。規模拡大は追い風だが、会計利益の振れ幅が大きく、集中投資のボラティリティを無視できないからである。次は基準価額の上昇が純資産拡大だけでなく収益安定につながるかが焦点となる。
出典
本記事は、対象ファンドが開示した決算短信を基に作成しています。
- グローバルX US テック・トップ20 ETF 2026年3月期(2025年9月25日~2026年3月24日)決算短信、2026年5月8日開示