決算サマリー

項目当期実績前計算期間増減率会社計画進捗率
営業収益155.03億円223.85億円-30.7%比較不可対象外
営業利益154.41億円223.37億円-30.9%比較不可対象外
経常利益154.41億円223.37億円-30.9%比較不可対象外
純利益154.41億円223.37億円-30.9%比較不可対象外
100口当たり基準価額381,743円326,743円+16.8%比較不可対象外

ETFの決算では、一般企業の売上高や事業利益とは性格が異なります。営業収益には受取配当金、有価証券売買等損益、派生商品取引等損益などが含まれるため、連動対象指数の値動きやポートフォリオの売買損益に大きく左右されます。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
合計純資産1,034.09億円前計算期間878.28億円ファンド規模と資金流入・市場変動を確認する
主要投資資産1,005.11億円前計算期間856.44億円株式への投資割合を確認する
100口当たり基準価額381,743円前計算期間326,743円TOPIXとの連動状況を見る
100口当たり分配金3,870円前計算期間3,280円収益分配の水準を確認する

当期末の主要投資資産は1,005.11億円で、構成比は97.2%です。現金・預金・その他の資産は28.97億円、構成比は2.8%でした。ETFとしては、連動対象である東証株価指数への追随性と、基準価額の動きが重要です。

ポジティブ要因

基準価額の上昇

100口当たり基準価額は326,743円から381,743円へ上昇しました。東証株価指数を連動対象とするETFであるため、日本株市場全体の値動きが基準価額に反映されています。

純資産の増加

合計純資産は878.28億円から1,034.09億円へ増加しました。市場価格の上昇、設定・交換の動き、保有株式の評価変動が純資産に影響します。

分配金の増加

100口当たり分配金は前計算期間の3,280円から3,870円に増加しました。分配対象収益と分配準備積立金を基に、当期は100口当たり3,870円が分配金額とされています。

リスク要因

TOPIXへの連動

このETFは東証株価指数に連動することを目指すため、個別企業の業績よりも、日本株市場全体の株価変動に左右されます。市場全体が下落すれば、基準価額も下落する可能性があります。

分配金は固定ではない

分配金は毎期固定ではありません。受取配当金、売買損益、分配対象収益の状況によって変動します。

乖離と流動性

ETFでは、基準価額と市場価格が一時的に乖離する場合があります。売買時には板の厚さ、スプレッド、出来高も確認する必要があります。

財務安全性

財務安全性では、総資産1,045.30億円、負債11.21億円、純資産1,034.09億円を確認します。ETFの財務安全性は、一般企業の自己資本比率よりも、投資資産の中身、純資産規模、流動性、運用会社の管理体制を確認する視点が重要です。

キャッシュ・フロー計算書は通常の事業会社のような営業CF、投資CF、財務CFでは確認できません。代わりに、資産内訳、設定・交換実績、基準価額、分配金を確認します。

業界動向との関連

TOPIX連動型ETFは、日本株市場全体への分散投資手段として使われます。個別銘柄選択よりも、日本株市場全体、金融政策、為替、海外投資家の資金フロー、東証プライム市場全体の業績動向が重要です。

2026年4月期の基準価額上昇は、日本株市場の値動きがファンド価値に反映されたものと見ます。ただし、ETFは市場全体の下落局面では分散されていても価格下落を避けられません。

株価への示唆

このETFの市場価格は、主にTOPIX、基準価額、需給、分配期待によって動きます。営業利益や純利益の増減を一般企業のように評価するよりも、連動対象指数との乖離、分配金水準、保有目的に合うかを確認する方が実務的です。

短期売買ではTOPIXの値動きとスプレッド、中長期保有では信託報酬、分配金、ポートフォリオ内の役割を確認します。

今期の総括

今期は営業収益155.03億円、営業利益154.41億円、当期純利益154.41億円でした。合計純資産は1,034.09億円、100口当たり基準価額は381,743円、100口当たり分配金は3,870円です。

一般企業の決算とは異なり、営業収益や利益はファンドの運用損益に大きく左右されます。そのため、投資判断ではTOPIXとの連動、基準価額、分配金、売買コストを合わせて確認する必要があります。

来期見通し

ETFのため、通常の事業会社のような売上高・営業利益・純利益の会社予想はありません。来期の主な確認点は、TOPIXの方向性、国内株式市場の業績、金利・為替、市場需給、分配原資の変化です。

分配金は固定ではないため、過去実績だけで将来の分配額を決めつけないことが重要です。

総合判断

総合判断は中立である。TOPIXに連動するETFとして、基準価額と純資産は堅調に推移しました。一方で、投資成果は日本株市場全体の値動きに依存し、分配金も固定ではありません。

個別企業の成長性を評価する銘柄ではなく、日本株市場全体への分散投資や市場エクスポージャー取得のための商品として位置づけるのが自然です。

出典

本記事は、対象ファンドが開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年4月期 決算短信(2025年10月9日~2026年4月8日)」、SMDAMトピックス、開示日: 2026-05-18
本記事は、公開情報に基づいた教育的・情報提供のみを目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。掲載内容の正確性については万全を期しておりますが、その内容や将来の投資成果を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願い申し上げます。