決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期実績 | 増減率 | 次期予想 | 見方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,556.95億円 | 2,361.76億円 | 8.2%増 | 2,736.00億円 | 出店拡大 |
| 営業利益 | 209.68億円 | 168.40億円 | 24.5%増 | 211.00億円 | 来期は横ばい圏 |
| 当期純利益 | 146.96億円 | 112.16億円 | 31.0%増 | 148.00億円 | 小幅増益計画 |
| 既存店売上高 | 105.5% | 100.0%超 | - | - | 客数回復 |
今期は既存店回復で大きく伸びたが、来期利益計画はやや慎重である。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率 | 8.2%増 | 前期比 | 既存店回復 |
| 営業利益成長率 | 24.5%増 | 前期比 | 採算改善 |
| 新規出店数 | 117店 | 当期実績 | 拡大継続 |
既存店と新規出店の両面で伸びたことが今期の特徴である。
ポジティブ要因
既存店売上高が回復
既存店売上高は105.5%となり、客数や販売動向の回復が売上拡大に寄与した。
出店拡大が継続
117店を新規出店し、退店は直営53店、FC2店にとどまったため、店舗網は着実に広がった。
利益率が改善
営業利益は209.68億円で24.5%増となり、売上増を上回るペースで拡大した。
リスク要因
来期利益計画は慎重
2027年3月期営業利益予想は211.00億円で、今期比ではほぼ横ばい圏にとどまる。
小売コスト上昇
物流費や人件費、円安由来の調達コスト上昇は100円ショップの採算を圧迫しやすい。
出店余地の見極め
出店ペース維持には立地確保が必要であり、既存店の生産性低下が起きる場合は利益率に影響する。
財務安全性
今回確認範囲では高い利益創出が継続しており、出店を継続できる収益体質がうかがえる。もっとも、小売業では在庫・物流の運転資金負担もあるため、今後も既存店売上高の維持が重要になる。
業界動向との関連
100円ショップ業界は生活防衛需要を取り込みやすい一方、円安や物流費上昇に弱い。セリアは既存店回復で今期好調だったが、来期はコスト吸収力が問われる。
株価への示唆
既存店売上高の改善が続き、117店規模の出店拡大が採算を維持したまま進む場合は、安定成長銘柄としての評価余地がある。一方、コスト上昇で営業利益が横ばいにとどまる場合は、今期の高い増益率からは見劣りする可能性があります。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。
今期の総括
2026年3月期は既存店回復と出店拡大が重なり、営業増益率が大きく伸びた。来期はその反動も踏まえた慎重な計画である。
来期見通し
2027年3月期は売上高2,736.00億円、営業利益211.00億円、当期純利益148.00億円を計画する。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。今期は好調だが、来期計画は利益横ばい圏であり、コスト上昇局面での持続性確認が必要だからである。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)」、2026年5月8日開示