決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 5366.36億円 | 5122.77億円 | +4.8% | 5600.00億円 | 対象外 |
| 営業利益 | 857.99億円 | 765.13億円 | +12.1% | 820.00億円 | 対象外 |
| 経常利益 | 940.50億円 | 851.66億円 | +10.4% | 885.00億円 | 対象外 |
| 純利益 | 701.88億円 | 638.47億円 | +9.9% | 656.00億円 | 対象外 |
| EPS | 713.27円 | 636.18円 | +12.1% | 666.63円 | 対象外 |
通期決算では会社計画欄に次期予想を置いているため、進捗率は対象外としています。会社計画は翌期見通しであり、当期実績に対する達成率としては扱いません。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +12.1% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 13.9% | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 決算短信上では個別開示なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳を含めた確認が必要です。 |
| PER推移 | 市場データは別途確認 | 過去レンジとの比較 | 株価評価では市場価格とEPSを合わせて確認します。 |
営業利益率は16%、総資産経常利益率は15.2%です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は857.99億円、前年比は+12.1%です。増益の場合は本業の採算改善が示唆されますが、減益の場合はコストや販売環境を追加確認する必要があります。
売上規模の確認
売上高は5366.36億円、前年比は+4.8%です。売上が伸びている場合でも、利益率とキャッシュ創出が伴っているかを合わせて見る必要があります。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は82.6%、純資産は5439.27億円です。財務安全性を判断する際は、利益水準だけでなく資本の厚みも確認します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは851.61億円です。利益が出ていても運転資金や投資負担でキャッシュ創出が弱い場合、本業の持続力を慎重に見る必要があります。
販売数量・コスト前提の変動
次期会社予想は売上高5600.00億円、営業利益820.00億円です。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。即席麺・水産食品の販売数量、北米事業の為替、原材料費、物流費の変化には注意が必要です。
市場評価の変動可能性
株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。決算数値が改善しても、事前期待との差によって市場反応は変わる可能性があります。
財務安全性
財務安全性では、総資産6428.77億円、純資産5439.27億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率82.6%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF851.61億円、投資CF-450.34億円、財務CF-437.61億円、現金及び現金同等物の期末残高356.87億円です。
業界動向との関連
業界全体との比較には、同業他社の同時期決算や市場統計の確認が必要です。今回の記事では対象企業の決算短信を主資料とし、業界平均との差やシェア変化は断定せず、売上・営業利益・会社予想を中心に整理します。
株価への示唆
株価への示唆は条件付きで見る必要があります。営業利益の改善が継続し、会社予想の前提が崩れない場合は評価の下支え要因になります。一方、来期は増収ながら営業減益計画であり、コスト増や為替前提が意識される場合は評価が下振れる可能性があります。
今期の総括
今期は売上高5366.36億円(+4.8%)、営業利益857.99億円(+12.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益701.88億円(+9.9%)という内容でした。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて確認することが重要です。本業の収益力とは異なる要因が含まれていないかを確認する必要があります。
来期見通し
来期見通しでは、売上高5600.00億円、営業利益820.00億円、経常利益885.00億円、純利益656.00億円、EPS666.63円が示されています。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。増収計画である一方、利益は減益見通しのため、販売数量、為替、コスト、投資負担が変われば評価の前提も変わります。
総合判断
総合判断は中立である。判断の根拠は、売上高5366.36億円、営業利益857.99億円、純利益701.88億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、EPS、ROIC、PERの追加確認が焦点になります。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、東洋水産、開示日: 2026-05-15