決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期実績 | 増減率 | 来期計画 | 見方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 137.83億円 | 143.47億円 | 3.9%減 | 145.00億円 | 増収転換を計画 |
| 営業利益 | 1.63億円 | 4.19億円 | 61.0%減 | 4.50億円 | 採算回復が前提 |
| 経常利益 | 3.10億円 | 5.69億円 | 45.4%減 | 6.00億円 | 金融収支改善に注目 |
| 純利益 | 2.02億円 | 3.11億円 | 35.2%減 | 1.50億円 | 慎重な計画 |
| EPS | 64.01円 | 98.75円 | 35.1%減 | 47.52円 | 利益回復で変動 |
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | 35.1%減 | 前期比 | 利益低下を反映 |
| ROIC | 開示なし | 決算短信に記載なし | 資本効率はROEで補完 |
| PER想定 | 10.0倍 | 会社予想EPS47.52円 | 参考試算の前提値 |
ポジティブ要因
自己資本比率が改善
自己資本比率は52.9%と前期48.1%から上昇した。財務面の厚みは増している。
営業CFは黒字
営業活動によるキャッシュ・フローは5.57億円のプラスで、資金繰りは一定の余裕を保った。
リスク要因
利益率の低下
営業利益率は1.2%まで低下した。売上減少に対して固定費を吸収しづらい局面である。
需要変動の影響を受けやすい
繊維・染色関連は需要やコストの変動に左右されやすく、回復ペースが遅れる場合は利益計画が下振れしやすい。
財務安全性
総資産は149.16億円、純資産は93.03億円、自己資本比率は52.9%である。現金及び現金同等物は29.99億円あり、財務の急変リスクは抑えられている。
業界動向との関連
繊維・染色関連では、原材料価格や需要環境、為替の変化が採算を左右する。価格転嫁が進む局面では利益率が改善しやすいが、受注や出荷が鈍ると業績は動きやすい。
株価への示唆
株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。市場株価データは使わず、会社予想EPS47.52円にシナリオPERを掛けた条件付き試算とする。採算改善が進む場合は上位シナリオに近づく可能性がある一方、需要停滞が続く場合は評価倍率が抑えられる可能性がある。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 10.0倍 | 47.52円 | 475円 |
| 中立 | 12.0倍 | 47.52円 | 570円 |
| 強気 | 14.0倍 | 47.52円 | 665円 |
今期の総括
2026年3月期は減収減益となったが、自己資本比率の改善と営業CFの黒字化は確認できた。売上回復と利益率改善が来期の焦点である。
来期見通し
2027年3月期は増収と利益回復を計画する。原材料や需要環境が落ち着き、価格転嫁が進む場合には会社計画に近づきやすい。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。売上減少と営業減益は重いが、自己資本比率の改善と来期の利益回復計画は評価材料である。次回は売上回復と営業利益率の戻りを確認したい。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、東海染工、2026年5月11日開示