決算サマリー

項目当期実績前期実績増減率次期予想見方
売上収益717.33億円648.82億円程度10.6%増818.00億円最高更新
営業利益77.60億円66.63億円程度16.5%増82.00億円増益継続
税引前利益78.61億円64.19億円程度22.5%増開示確認中高成長
親会社所有者帰属利益51.78億円40.57億円程度27.7%増53.80億円小幅増益計画

情報基盤の強さが全体を支え、各事業の成長投資を吸収した決算である。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
情報基盤売上収益516.20億円前期比13.2%増主力が牽引
営業CF131.44億円前期比92.3%増キャッシュ創出力強い
親会社所有者帰属持分比率21.7%前期22.9%やや低下

高成長と高キャッシュ創出は確認できるが、資本構成の厚みは高くない。

ポジティブ要因

情報基盤事業が好調

クラウド型セキュリティ対策製品を中心に受注が伸び、情報基盤事業は売上収益516.20億円、営業利益65.79億円となった。

医療システムも増益

PACSクラウドシフトの影響を吸収し、医療システム事業は売上収益102.29億円、営業利益13.29億円と増益だった。

営業CFが大幅増

営業キャッシュ・フローは131.44億円と、前期比で大きく改善した。

リスク要因

アプリケーションは営業赤字

CRM、教育、開発投資、人件費増により、アプリケーション・サービス事業は営業損失1.48億円となった。

親会社持分比率は低位

親会社所有者帰属持分比率は21.7%で、積極投資を続ける中では厚い水準とは言いにくい。

投資継続で利益圧力

来期も医療、CRM、AI、病理領域への投資が続き、短期利益の押し下げ要因となる。

財務安全性

総資産は1,215.31億円、負債は888.50億円、資本合計は326.80億円となった。営業CFは強いが、資本構成には慎重な見方も必要である。

業界動向との関連

セキュリティ、CRM、医療IT、品質保証はいずれもDXやAI活用の流れで需要が拡大している。AI需要は中長期テーマであり、短期業績とは必ずしも一致しません。

株価への示唆

情報基盤事業の成長と医療クラウド化が進み、営業利益82億円計画を上回る場合は評価余地がある。一方、アプリケーション事業の赤字継続や医療・病理分野の先行投資負担が重い場合は、利益率の伸びが抑えられる可能性があります。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。

今期の総括

2026年3月期は売上収益、営業利益とも過去最高を更新した。成長分野への投資を進めながら増益を維持した点は評価できる。

来期見通し

2027年3月期は売上収益818.0億円、営業利益82.0億円、親会社所有者帰属利益53.8億円を見込む。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

総合判断

総合判断は中立である。成長の質は高いが、先行投資の継続と一部事業の赤字を踏まえると、強気一辺倒では見にくいからである。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」、2026年5月8日開示
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