決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期比 | 次期予想 | 見方 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,579.67億円 | 8.2%増 | 3,190.00億円 | 増収加速 |
| 営業利益 | 474.11億円 | 4.6%増 | 500.00億円 | 高水準維持 |
| 経常利益 | 503.66億円 | 8.1%増 | 510.00億円 | 増益継続 |
| 純利益 | 405.50億円 | 11.1%増 | 390.00億円 | 高利益体質 |
定量評価
| 指標 | 実績 | 見方 |
|---|---|---|
| EPS | 176.34円 | 会社予想169.60円超えの実績 |
| 自己資本比率 | 74.0% | 非常に健全 |
| 総資産 | 3,991.68億円 | 事業基盤は厚い |
| 現金及び現金同等物 | 829.73億円 | 資金余力は十分 |
ポジティブ要因
売上高、営業利益、経常利益、純利益のすべてで増加した。営業CFは358.65億円の黒字で、財務の安定感も高い。配当は61円へ増額され、株主還元も堅い。
リスク要因
化学・機能性材料は原材料価格、為替、需要サイクルの影響を受ける。高収益体質だが、景気後退局面では顧客の在庫調整が業績に響きやすい。投資や研究開発の回収が長期になる点も見ておきたい。
財務安全性
総資産は3,991.68億円、純資産は2,964.65億円、自己資本比率は74.0%となった。財務は非常に強く、成長投資と還元を両立しやすい。
業界動向との関連
機能性化学品やライフサイエンスは、半導体、自動車、食品、医薬など複数の需要先を持つ。日油は幅広い用途分散が強みで、景気変動に対して比較的耐性がある。
株価への示唆
会社予想EPS169.60円を基準に、PER20倍、24倍、28倍を置くと以下の水準になる。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 20倍 | 169.60円 | 3,392円 |
| 中立 | 24倍 | 169.60円 | 4,070円 |
| 強気 | 28倍 | 169.60円 | 4,749円 |
高収益と高財務が続くなら中立から強気の評価が意識されやすい。
今期の総括
2026年3月期は、増収増益と高い財務健全性を両立した。守りと攻めのバランスが良い、質の高い決算である。
来期見通し
2027年3月期は売上高3,190.00億円、営業利益500.00億円、経常利益510.00億円、純利益390.00億円、EPS169.60円を見込む。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立から強気である。利益率と財務の強さがはっきりしており、景気敏感業種の中でも安心感があるからである。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月11日開示