決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期実績 | 増減率 | 次期予想 | 見方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 891.59億円 | 873.11億円 | 2.1%増 | 950.00億円 | 増収継続 |
| 営業利益 | 123.74億円 | 121.97億円 | 1.4%増 | 130.00億円 | 本業は堅調 |
| 経常利益 | 110.43億円 | 128.40億円 | 14.0%減 | 130.00億円 | 為替反動 |
| 純利益 | 84.54億円 | 99.36億円 | 14.9%減 | 100.00億円 | 回復計画 |
営業利益と最終利益で見え方が異なる決算である。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 医療用医薬品売上高 | 616.25億円 | 前期比4.5%増 | 主力が伸長 |
| 海外売上高比率 | 59.3% | 前期56.9% | 海外比率上昇 |
| 自己資本比率 | 60.3% | 前期56.3% | 財務改善 |
本業の販売は堅調で、財務安全性も高い。
ポジティブ要因
医療用医薬品が成長
アサコールの供給正常化やディフィクリアの拡大で、医療用医薬品事業は増収だった。
ヘパリーゼが好調
コンシューマーヘルスケアではヘパリーゼ群が広告販促効果で好調に推移した。
財務体質は強い
総資産増加と自己資本比率上昇により、財務の安定感は高い。
リスク要因
為替差損の影響
前期の為替差益が当期は為替差損に転じ、経常利益と純利益を押し下げた。本業の収益力とは異なる要因が含まれています。
後発品・競争環境
エントコートは一部海外市場で後発品の影響を受けており、競争が続く。
研究開発費とコスト上昇
エネルギーや原材料価格の影響、研究開発投資の継続が利益変動要因となる。
財務安全性
総資産は1,796.97億円、純資産は1,086.04億円、自己資本比率は60.3%となった。財務安全性は高い。
業界動向との関連
医薬品業界は研究開発費負担が大きい一方、海外展開や育薬活動が成長の鍵になる。高薬価新製品の浸透状況も重要である。
株価への示唆
アサコール、ディフィクリア、ビルタサの伸長が続き、本業の営業利益成長が積み上がる場合は再評価余地がある。一方、為替や競争環境の影響で最終利益の変動が大きい場合は、慎重な見方が残る可能性があります。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。
今期の総括
2026年3月期は本業が堅調でも、為替差損の影響で最終減益となった。利益の質を見分ける必要がある決算だった。
来期見通し
2027年3月期は売上高950.00億円、営業利益130.00億円、経常利益130.00億円、純利益100.00億円を見込む。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。本業は安定しているが、外部要因による利益変動も無視できないからである。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月8日開示