訂正の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開示日 | 2026年5月22日 |
| 対象資料 | 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) |
| 当初開示日 | 2026年5月13日 |
| 訂正区分 | 訂正・数値データ訂正 |
| 訂正理由 | 監査手続の過程で数値誤りが判明 |
| 訂正方法 | 訂正箇所多数のため、訂正後全文を記載 |
数値データ(XBRL)も訂正されているため、スクリーニングや業績比較では訂正後データを前提にする必要がある。
訂正後の主要業績
| 項目 | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 49,926百万円 | +6.7% |
| 営業利益 | 2,217百万円 | +69.4% |
| 経常利益 | 2,454百万円 | +247.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,867百万円 | +58.2% |
| 1株当たり当期純利益 | 147.44円 | - |
| ROE | 6.1% | - |
| 売上高営業利益率 | 4.4% | - |
訂正後も、販売価格改定や高付加価値製品へのシフトにより営業利益が大きく伸びた構図である。
財政状態とキャッシュ・フロー
| 項目 | 訂正後数値 | 見方 |
|---|---|---|
| 総資産 | 53,673百万円 | 前期末比で増加 |
| 純資産 | 32,106百万円 | 利益剰余金とその他有価証券評価差額金が増加 |
| 自己資本比率 | 59.4% | 財務安全性は一定水準を維持 |
| 1株当たり純資産 | 2,552.42円 | 株式分割調整後ベース |
| 営業キャッシュ・フロー | 2,375百万円 | 黒字を維持 |
| 現金及び現金同等物期末残高 | 4,229百万円 | 前期末比で増加 |
財政状態では、総資産と純資産の訂正後数値を確認しておきたい。財務安全性の大枠は崩れていないが、数値データ訂正後の値を使うことが重要である。
2027年3月期見通し
| 項目 | 2027年3月期通期予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 48,900百万円 | -2.1% |
| 営業利益 | 1,800百万円 | -18.8% |
| 経常利益 | 1,950百万円 | -20.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,950百万円 | +4.4% |
| 1株当たり当期純利益 | 156.06円 | - |
会社予想では、売上高と営業利益は減少見通しである。一方、純利益は増益を見込んでいる。2026年3月期に大きく改善した採算が、次期もどの程度維持できるかが焦点になる。
配当の確認点
2026年1月1日付で普通株式1株につき5株の株式分割を実施しているため、配当額の見方には注意が必要である。訂正後資料では、2026年3月期の期末配当は分割後ベースで37円、分割を考慮しない場合は185円とされている。
会社は、分割後基準では2026年3月期の年間配当金を63円、2027年3月期の年間配当予想を65円としている。株主還元は維持されているが、配当分析では分割前後の基準を混同しないことが重要である。
投資家が見るべき点
今回の訂正は、単一項目の軽微な差し替えではなく、訂正後全文が出されたタイプである。投資家は、過去に保存した数値やスクリーニング結果をそのまま使わず、訂正後の決算短信に置き換えて確認したい。
特に、総資産、純資産、1株当たり純資産、次期予想、配当の分割調整後の読み方は確認ポイントである。業績面では営業利益が大きく改善した一方、2027年3月期は営業減益予想であり、価格改定効果と原材料コストのバランスを継続して見る必要がある。
総合判断
総合判断は中立である。訂正後数値でも2026年3月期は増収増益で、財務安全性も一定水準を維持している。一方、訂正箇所が多数に及ぶため、分析では訂正後データへの差し替えが必要である。次回は2027年3月期の営業利益計画、価格改定効果、セグメント別利益、配当方針の継続性を確認したい。
出典
本記事は、対象企業が開示した訂正資料を基に作成しています。
- 「(訂正・数値データ)『2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)』の一部訂正について」、東インキ、開示日: 2026-05-22