決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高56.58億円53.00億円+6.7%58.00億円-
営業利益10.21億円8.60億円+18.7%7.00億円-
純利益5.42億円5.81億円-6.6%4.50億円-
EPS129.89円128.74円+0.9%107.66円-

営業面は改善したが、最終利益では特別損失の影響が出ている。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+0.9%前年同期比期中平均株式数の影響もあり見かけほど利益は伸びていない
ROIC開示なし-決算短信ではROICの開示がなく、ここでは推計を置かない
PER推移約14.7倍2026年5月7日時点の観測株価1,585円、会社予想EPS107.66円安定収益型の金融 IT 銘柄としては中立水準

サブスク型のコア売上が厚い一方、来期は利益を落とす計画である。

ポジティブ要因

コア売上が着実に拡大している

コア売上高は49.36億円で前年同期比4.7%増となった。安定収益基盤は引き続き拡大している。

AMO・SO サービスが伸びた

AMO・SO サービスは16.69億円で前期比14.3%増となった。保守案件の拡大と大きめの導入案件が寄与している。

営業利益率は高い

営業利益率は18.0%で、中期経営計画目標の15.0%を上回った。収益性は高い。

配当方針は強化されている

2027年3月期の年間配当予想は70円で、ベース配当とエクストラ配当を組み合わせる形を示している。

リスク要因

当期純利益には特別損失が影響した

株式報酬制度の導入に伴う特別損失を計上しており、営業増益でも最終利益は減少した。本業の収益力とは異なる要因が含まれています。

来期は営業減益計画である

2027年3月期は営業利益7.00億円で前期比31.5%減、当期純利益4.50億円で同17.1%減を見込む。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

コア売上目標はわずかに未達だった

コア売上高50億円目標に対し49.36億円で、達成率98.7%だった。基盤は強いが、計画を完全には達成していない。

人財投資と販管費増が続く

労務費、役員株式報酬コスト、採用コストなどが利益圧迫要因となっている。成長投資の回収が重要である。

財務安全性

総資産は61.19億円、自己資本比率は53.2%である。営業CFは12.46億円の黒字で、無形固定資産投資は軽く、財務安全性は良好である。

業界動向との関連

資産運用業界向け IT は、制度対応、業務効率化、金融機関の IT 人材不足を背景に底堅い需要がある。XNET は有価証券管理、信託、融資管理などのニッチ領域で強みを持つが、成長には継続的な人材投資が必要である。

株価への示唆

前提は、2027年3月期会社予想EPS107.66円、2026年5月7日時点の観測株価1,585円で、予想PERは約14.7倍である。コア売上の安定性は評価できるが、来期減益計画を踏まえると高評価に振れにくい。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。

シナリオ想定PER予想EPS理論株価
弱気12倍107.66円1,292円
中立14倍107.66円1,507円
強気16倍107.66円1,722円

コア売上の拡大と投資回収が進む場合は強気シナリオに近づく。一方、採用費や人件費の増加が続く場合は弱気シナリオに寄る可能性がある。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

今期の総括

2026年3月期は、営業面では強い改善が見えた一方、特別損失で最終利益が伸びなかった決算だった。安定基盤と投資負担の両方が見える内容である。

来期見通し

会社は2027年3月期に売上高58.00億円、営業利益7.00億円、経常利益7.00億円、当期純利益4.50億円、EPS107.66円を見込んでいる。増収だが利益は落とす計画である。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

総合判断

総合判断は中立である。コア売上の安定性は高いが、来期減益計画と成長投資負担を踏まえると、再評価には利益回復の確認が必要だからである。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信・開示資料を基に作成しています。

  • 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)、2026年4月30日開示
  • 補足市場データ: 株価は市場データを参照しています。株価への示唆は会社予想EPSを用いて算出しています(2026年5月7日時点)
本記事は、公開情報に基づいた教育的・情報提供のみを目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。掲載内容の正確性については万全を期しておりますが、その内容や将来の投資成果を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願い申し上げます。