決算サマリー
| 項目 | 2026年3月期 | 前期比 | 2027年3月期予想 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 59.11億円 | +3.9% | 64.00億円 |
| 営業利益 | 1.80億円 | 黒字転換 | 3.80億円 |
| 経常利益 | 5.87億円 | +12.4% | 2.50億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2.83億円 | -27.8% | 0.60億円 |
| EPS | 26.11円 | -27.8% | 5.53円 |
| 年間配当 | 10.00円 | 横ばい | 10.00円 |
営業面は改善したが、最終利益と来期予想には慎重さが残る。
セグメント動向
| セグメント | 売上高 | 前期比 | セグメント利益 |
|---|---|---|---|
| ヘルスケア事業 | 46.75億円 | +9.5% | 7.62億円 |
| プラスチック製品事業 | 11.90億円 | -5.4% | -0.35億円 |
| その他 | 0.44億円 | -71.8% | -0.43億円 |
ヘルスケア事業は、ラテックス製コンドームが価格改定後の需要減退から回復し、国内外で堅調だった。ポリウレタン製コンドームも越境ECチャネルの新規取り込みで増収となった。
ポジティブ要因
営業黒字に転換
営業利益は1.80億円となり、前期の営業損失0.33億円から黒字へ回復した。
ヘルスケア事業が伸長
主力のヘルスケア事業は売上高46.75億円、営業利益7.62億円だった。売上高は9.5%増、営業利益は24.7%増で、全体の収益改善を支えた。
不採算領域の整理が進む
プラスチック製品事業は数量減で減収だったが、価格転嫁や不採算品目の整理で赤字幅を縮小した。その他事業も介護事業からの撤退により損失が改善した。
財務安全性は改善
総資産は191.51億円、純資産は118.86億円、自己資本比率は60.6%となった。前期の58.2%から改善している。
リスク要因
純利益は減益
営業利益と経常利益は改善したが、親会社株主に帰属する当期純利益は2.83億円で27.8%減となった。
為替差益の影響が大きい
経常利益には為替差益4.88億円が含まれる。本業の営業利益と営業外損益を分けて見る必要がある。
来期は最終利益の大幅減を予想
2027年3月期は売上高64.00億円、営業利益3.80億円を見込む一方、経常利益2.50億円、純利益0.60億円を予想している。配当は10.00円を維持する計画だが、予想配当性向は180.9%と高い。
コスト環境が重い
マレーシア拠点ではエネルギー価格と円安の影響で製造原価が上昇している。原材料、物流、燃料コストの高止まりも収益を圧迫する可能性がある。
財務安全性
営業キャッシュ・フローは5.87億円の黒字、投資キャッシュ・フローは0.06億円の黒字、財務キャッシュ・フローは8.07億円の赤字だった。
現金及び現金同等物の期末残高は17.37億円で、前期末から1.94億円減少した。長短借入金は4.06億円減少しており、財務体質の改善は続いている。
来期見通し
会社は2027年3月期に売上高64.00億円、営業利益3.80億円、経常利益2.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益0.60億円を見込んでいる。
ヘルスケア事業では海外の既存市場深耕、プラスチック製品事業では新製品開発を進める方針である。既存品では価格適正化も課題となる。
総合判断
総合判断は中立である。
主力ヘルスケアの回復と営業黒字転換は評価できる。一方、経常利益には為替差益の影響が大きく、来期の純利益予想も大幅減益である。今後はヘルスケアの成長持続、プラスチック製品事業の黒字化、配当維持の持続性を確認したい。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、相模ゴム工業、開示日: 2026-05-19