概要

ニッコーは、石川県白山市に本社を置くガラス・土石製品メーカーです。高級洋食器の老舗として知られますが、現在の事業は住設環境機器、機能性セラミック、陶磁器の3本柱で構成されています。

2026年3月期は売上高15,982百万円、営業利益724百万円となり、営業利益は前期比+97.0%と大きく改善しました。投資目線では、業績回復が一過性ではなく、住設環境機器の安定収益、機能性セラミックの成長、陶磁器事業の採算改善として続くかを確認したい銘柄です。

  • 業種:ガラス・土石製品
  • 市場区分:名証メイン
  • 主な事業:住設環境機器、機能性セラミック、陶磁器
  • 主な製品:浄化槽、排水処理システム、セラミック部材、高級ボーンチャイナ
  • 本社:石川県白山市相木町383番地

=> 老舗陶磁器ブランドと環境・セラミック事業を併せ持つ、業績回復局面の名証メイン銘柄

基本情報

項目内容
社名ニッコー株式会社
英文名NIKKO COMPANY
証券コード5343
市場区分名証メイン
業種ガラス・土石製品
本社所在地石川県白山市相木町383番地
東京本社東京都千代田区神田神保町2-36-1
創業1908年5月11日
設立1950年8月18日
代表者代表取締役社長 三谷 明子
決算期3月31日
資本金38億50百万円
発行済株式数29,842,000株
単元株数100株
従業員数579名(連結、2025年3月31日現在)
公式サイトhttps://www.nikko-company.co.jp/

確認時点で、会社公式サイトおよび主要株価情報では上場市場は名証メインと記載されています。ユーザー指定にあった東証スタンダード上場は確認できなかったため、本文では名証メインとして整理します。

株価・株式情報

2026年5月22日時点の市場データでは、ニッコー株は177円で取引を終えています。ユーザー指定の320円前後とは異なるため、実勢株価と仮定シナリオを分けて確認します。

項目内容
終値177円(2026年5月22日)
年初来高値368円(2026年2月19日)
年初来安値141円(2026年1月6日)
時価総額5,282百万円
発行済株式数29,842,000株
PBR1.85倍
BPS95.70円
会社予想配当0.00円(2027年3月期)
配当利回り(会社予想)0.00%
最低購入代金17,700円

2026年3月期の配当は0円で、2027年3月期の会社予想配当も0円です。1株5円配当を前提にした利回りや受取配当は、配当再開を仮定したシナリオとして扱う必要があります。

株主優待

ニッコーは株主優待制度を設けています。内容は保有株数や継続保有期間によって変わり、ニッコー公式オンラインショップで使える株主優待クーポンなどが中心です。

ただし、優待対象は一定株数以上の保有が前提となるため、177株のような単元未満株を含む小口保有では、優待対象外となる可能性があります。実際の条件は、権利確定前に会社公式IRで確認が必要です。

事業内容

ニッコーの事業は、住設環境機器、機能性セラミック、陶磁器の3つに分けて見ると分かりやすいです。

事業内容
住設環境機器浄化槽、ディスポーザー排水処理システム、産業廃水処理システム、システムバスなど
機能性セラミック商品半導体製造装置用部品、電子部品向けセラミック部材など
陶磁器高級ボーンチャイナ、ホテル・レストラン向け食器、一般向けテーブルウェア

住設環境機器は売上の安定性、機能性セラミックは成長性、陶磁器はブランド価値と採算改善が焦点になります。単に「高級食器メーカー」と見るより、環境インフラとセラミック部材を持つ複合メーカーとして見る方が実態に近いです。

ポートフォリオ追加シミュレーション

177株を追加する場合、2026年5月22日終値177円ベースと、ユーザー指定の320円ベースでは必要資金が大きく変わります。

前提株価追加株数想定購入代金1円変動時の評価損益
177円177株31,329円177円
320円177株56,640円177円

177株のうち、100株は単元株、残り77株は単元未満株です。単元未満株の取引可否、約定タイミング、手数料、スプレッドは証券会社によって異なります。

配当については、現時点の会社予想は0円です。仮に1株5円配当が実施された場合、177株の年間受取配当は885円となりますが、これは会社予想ではなく仮定計算です。

業績推移

2026年3月期は増収増益で着地しました。特に営業利益と純利益の伸びが目立ちます。

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主帰属純利益
2025年3月期15,068百万円367百万円361百万円289百万円
2026年3月期15,982百万円724百万円741百万円813百万円

営業利益率は2025年3月期の2.4%から、2026年3月期は4.5%へ改善しました。自己資本比率も27.6%まで改善しています。

時間軸別分析

#### 短期(3〜6ヶ月)

短期では、決算後の材料消化と需給が焦点です。

  • 2026年3月期の増益評価が続くか
  • 決算後の株価調整が落ち着くか
  • 住設環境機器と機能性セラミックの受注動向
  • 配当再開や株主還元に関する期待
  • 名証メイン銘柄としての出来高・流動性

業績は改善していますが、株価は2026年2月の年初来高値368円から大きく下げています。市場は「良い決算」だけでなく、次期の持続性を見に行っている段階です。

#### 中長期(9〜12ヶ月)

中長期では、利益率改善が一過性か、構造的な改善かが重要です。

  • 機能性セラミックの成長が続くか
  • 住設環境機器が安定収益を支えるか
  • 陶磁器事業の採算改善が続くか
  • 自己資本比率の改善が進むか
  • 配当再開や優待制度が投資魅力につながるか

=> 中長期では「老舗ブランド」よりも「利益率と財務改善の継続性」が評価の中心です。

財務・バリュエーション(概略)

2026年5月22日終値177円を前提にすると、PBRは1.85倍です。PERは会社予想EPSが市場データ上で確認できないため、実績EPSを使った参考評価になります。

  • 2026年3月期売上高:15,982百万円
  • 2026年3月期営業利益:724百万円
  • 営業利益率:4.5%
  • 親会社株主帰属純利益:813百万円
  • 自己資本比率:27.6%
  • 営業キャッシュ・フロー:737百万円
  • 会社予想配当:0円

利益は大きく改善しましたが、配当再開はまだ示されていません。株価評価では、利益水準の継続性と株主還元の復活タイミングが焦点になります。

投資視点の整理

  • グロース性:★★★☆☆
  • 安定性:★★★☆☆
  • 収益性:★★★☆☆
  • 財務改善:★★★☆☆
  • 株主還元:★☆☆☆☆
  • 流動性:★★☆☆☆

住設環境機器の安定性と機能性セラミックの成長性は評価材料です。一方、配当は現時点で0円予想であり、東証大型株に比べると流動性も限られます。

リスク要因

  • 原材料費、人件費、物流費の上昇
  • 住設環境機器の需要変動
  • セラミック部材の設備投資サイクル
  • 陶磁器事業の採算悪化
  • 配当再開が遅れるリスク
  • 名証メイン銘柄としての流動性リスク
  • 単元未満株の売買条件が証券会社に依存すること
  • 株価・配当前提が想定とずれるリスク

特に、ユーザー指定の320円や5円配当は、現時点の確認データとは異なる前提です。投資判断では、実際の株価、会社予想配当、権利条件を確認する必要があります。

結論的ポジション

ニッコーは、陶磁器の老舗ブランドに加えて、住設環境機器と機能性セラミックを持つ複合メーカーです。2026年3月期は大きく利益が改善しており、再評価余地はあります。

一方で、株価はすでに大きく上下しており、配当も現時点では0円予想です。中長期では、利益率改善の継続、財務体質の改善、株主還元の再開を確認しながら判断したい銘柄です。

出典

本ページは、公開情報に基づいた教育的・情報提供のみを目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。