決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 772.89億円 | 680.38億円 | +13.6% | 790.00億円 | - |
| 営業利益 | 276.33億円 | 221.19億円 | +24.9% | 280.00億円 | - |
| 純利益 | 204.49億円 | 165.34億円 | +23.7% | 207.00億円 | - |
| EPS | 173.10円 | 139.84円 | +23.8% | 175.27円 | - |
高付加価値製品の拡大で、売上以上に利益が伸びた。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +23.8% | 前年同期比 | 利益成長は強い |
| ROIC | 開示なし | - | 非開示 |
| PER推移 | 想定22-30倍 | 補足市場データ未取得のためシナリオ前提 | 高収益電子部材株として高位レンジ |
営業利益率は35.8%と非常に高く、収益性の強さが際立つ。
ポジティブ要因
AI・半導体関連需要を取り込んだ
高周波部材や熱対策部材など、高付加価値セラミック製品の需要が拡大した。
利益率が大きく上昇した
製品ミックス改善により、営業利益率は前年の32.5%から35.8%へ上昇した。
財務体質が極めて強い
自己資本比率は89.2%と高く、実質無借金に近い財務構造である。
リスク要因
半導体サイクルの影響を受ける
好調の背景にはAI・設備投資需要があり、循環の反動局面では減速の可能性がある。
大型設備投資が進んでいる
投資CFは126.08億円の赤字で、能力増強投資の負担が大きい。
需要テーマと短期業績は一致しない
AI需要は中長期テーマであり、短期業績とは必ずしも一致しません。
財務安全性
自己資本比率89.2%、現金及び預金366.89億円と財務余力は非常に大きい。営業CFも246.92億円の黒字で、成長投資を十分吸収できる水準である。
業界動向との関連
電子部材・半導体製造装置関連は足元でAI投資の恩恵を受けているが、循環性の高い市場である。MARUWAは高シェアのニッチ製品を持つ一方、需要変動からは完全に独立していない。
株価への示唆
前提は2027年3月期会社予想EPS175.27円である。補足市場データが未取得のため、ここでは高収益電子部材株の想定PERを22倍から30倍で置く。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 22倍 | 175.27円 | 3,856円 |
| 中立 | 26倍 | 175.27円 | 4,557円 |
| 強気 | 30倍 | 175.27円 | 5,258円 |
AI関連投資と設備投資需要が継続する場合は強気シナリオに近づく可能性がある。一方で半導体投資が調整局面に入る場合は弱気シナリオを意識しやすい。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
今期の総括
2026年3月期は、高付加価値電子部材の需要拡大を取り込み、売上・利益ともに大きく伸ばした決算だった。
来期見通し
会社は2027年3月期に売上高790.00億円、営業利益280.00億円、経常利益285.00億円、純利益207.00億円、EPS175.27円を見込む。高水準維持の計画だが、半導体投資サイクルが前提となる。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。収益性と財務は極めて強いが、評価は半導体サイクルと高い期待の持続に左右されるからである。次はAI関連需要の継続性と設備投資回収が焦点となる。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信・開示資料を基に作成しています。
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)、2026年5月8日開示
- 株価への示唆は会社予想EPSとシナリオPER仮定に基づく試算です。