決算サマリー
| 項目 | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 314.84億円 | -1.4% |
| 営業利益 | 34.41億円 | -23.6% |
| 経常利益 | 42.68億円 | -15.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 37.40億円 | +19.5% |
| EPS | 84.19円 | +19.3% |
| 自己資本比率 | 70.4% | +1.3pt |
営業利益は減益だったが、純利益は増益で着地した。
セグメント動向
| セグメント | 売上高 | 前期比 | セグメント利益 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 日本 | 217.26億円 | +0.8% | 30.88億円 | -22.1% |
| 北米 | 40.69億円 | -12.5% | 2.92億円 | -33.4% |
| ヨーロッパ | 45.18億円 | +2.3% | 3.96億円 | +12.1% |
| アジア | 8.29億円 | -7.5% | 0.70億円 | -46.4% |
| その他 | 3.40億円 | -17.0% | 1.11億円 | -13.5% |
日本とヨーロッパの売上は堅調だったが、利益面では日本、北米、アジアが弱かった。
ポジティブ要因
純利益は増益
営業利益は減ったものの、親会社株主に帰属する当期純利益は37.40億円で19.5%増となった。
財務基盤は強い
総資産は669.94億円、純資産は540.15億円、自己資本比率は70.4%である。
耐火物需要の変動を受けやすい事業だが、財務面の耐久力は高い。
来期は特別利益を見込む
大同特殊鋼による東北特殊鋼株式の公開買付け関連で、2027年3月期に投資有価証券売却益20.97億円を特別利益として見込む。
リスク要因
営業利益は大きく減少
営業利益は34.41億円で23.6%減だった。
売上減だけでなく、販売構成、北米の関税政策影響、アジアの需要減少も利益を圧迫した。
鉄鋼市況に左右される
主要取引先である国内鉄鋼業界では、粗鋼生産量が前年同期比3.2%減となった。
耐火物需要は鉄鋼生産や設備稼働率に連動しやすい。
来期利益は一時要因を分けて見る必要
投資有価証券売却益は評価材料だが、本業の営業利益とは分けて確認したい。
財務安全性
営業キャッシュ・フローは30.63億円、投資キャッシュ・フローは-15.49億円、財務キャッシュ・フローは-11.49億円だった。
現金及び現金同等物の期末残高は143.23億円で、前期末から増加している。
来期見通し
2027年3月期の会社予想は、売上高317.70億円、営業利益35.50億円、経常利益41.70億円、親会社株主に帰属する当期純利益45.30億円である。
純利益は特別利益を含むため、営業利益の回復度と一時利益の影響を分けて見る必要がある。
年間配当は30.60円を予想している。
総合判断
総合判断は中立である。
財務の強さと来期特別利益は評価材料だが、2026年3月期は営業利益が大きく減少しており、耐火物需要と鉄鋼市況の回復を確認する必要がある。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)」、TYK、開示日: 2026-05-19