決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期実績 | 増減率 | 来期計画 | 見方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2兆4,365.81億円 | 2兆5,550.31億円 | 4.6%減 | 2兆5,600.00億円 | 増収転換を計画 |
| 営業利益 | 1,298.83億円 | 1,587.21億円 | 18.2%減 | 1,500.00億円 | 回復を見込む |
| 経常利益 | 1,213.36億円 | 1,571.92億円 | 22.8%減 | 1,200.00億円 | 横ばい圏を想定 |
| 純利益 | 937.17億円 | 1,201.80億円 | 22.0%減 | 1,000.00億円 | 持ち直しを計画 |
| EPS | 237.80円 | 304.64円 | 21.9%減 | 251.80円 | 会社予想EPSを使用 |
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | 21.9%減 | 前期比 | 減益を反映 |
| ROIC | 開示なし | 決算短信に記載なし | 資本効率は別途確認 |
| PER想定 | 8.0倍 | 会社予想EPS251.80円 | 参考試算の前提値 |
ポジティブ要因
価格転嫁は進展
鉄鋼では販売数量が落ちた一方、価格転嫁は進み、コスト改善も進めた。
財務改善
純資産と自己資本比率が改善し、44.0%まで上昇した。
リスク要因
鋼材需要の停滞
人手不足や建設費上昇の影響で建設需要が停滞し、数量が伸びにくい。
市況と在庫評価の振れ
原料価格やメタルスプレッド、在庫評価の変動が利益を大きく左右する。
財務安全性
総資産は2兆8,651.84億円、純資産は1兆3,304.53億円、自己資本比率は44.0%である。営業CFは2,016.83億円のプラスで、資金繰りは厚い。
業界動向との関連
鉄鋼・アルミ関連では、建設需要、輸出環境、原料市況、為替の影響が大きい。価格転嫁とコスト管理が進む局面では利益率が戻りやすい。
株価への示唆
株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。市場株価データは使わず、会社予想EPS251.80円にシナリオPERを掛けた条件付き試算とする。市況回復やコスト改善が進む場合は上位シナリオに近づく可能性がある。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 7.0倍 | 251.80円 | 1763円 |
| 中立 | 8.0倍 | 251.80円 | 2014円 |
| 強気 | 9.0倍 | 251.80円 | 2266円 |
今期の総括
2026年3月期は減収減益だったが、財務は改善している。鉄鋼・アルミの市況回復がどこまで利益に反映されるかが次の焦点である。
来期見通し
2027年3月期は増収・増益を計画する。建設需要の回復、コスト改善、価格転嫁が進む場合は計画に近づきやすい。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。収益は弱かったが、財務の強さと来期回復計画は評価できる。次回は鋼材需要とメタルスプレッドの回復を確認したい。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、神戸製鋼所、2026年5月11日開示