決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 432.88億円 | 461.41億円 | -6.2% | 443.00億円 | - |
| 営業利益 | 43.78億円 | 53.96億円 | -18.9% | 41.00億円 | - |
| 純利益 | 33.58億円 | 41.28億円 | -18.6% | 32.00億円 | - |
| EPS | 88.37円 | 106.95円 | -17.4% | 84.26円 | - |
販売数量減少と価格下落で減収となり、コスト増も重なって利益が縮小した。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | -17.4% | 前年同期比 | 利益減速が明確 |
| ROIC | 開示なし | - | 短信ではROIC非開示 |
| PER推移 | 想定7-10倍 | 補足市場データ未取得のためシナリオ前提 | 素材中堅株の標準レンジ |
営業利益率は11.7%から10.1%へ低下し、市況悪化が収益性を削った。
ポジティブ要因
財務体質は非常に強い
自己資本比率は80.5%で、前期の79.5%からさらに改善した。
営業CFは拡大した
営業活動によるキャッシュ・フローは50.62億円の黒字で、前期の40.58億円を上回った。
受取配当金と為替差益が下支えした
営業外では受取配当金増加や為替差益の発生があり、経常利益の下支えとなった。
リスク要因
建設向け需要低迷が続いた
建設業界の人手不足を背景に需要が低迷し、販売数量の減少が売上を押し下げた。
安価な輸入材流入で市況が悪化した
ステンレス業界では安価な輸入材流入の影響を受け、価格面でも厳しい環境が続いた。
インドネシア事業の採算が悪化した
四輪用販売数量の大幅減少などで、インドネシア事業のセグメント営業利益は50.0%減となった。
来期も利益減少計画である
2027年3月期会社予想は営業利益41.00億円、純利益32.00億円で、当期比減益を見込む。
財務安全性
総資産は726.59億円、純資産は585.54億円、自己資本比率は80.5%である。現金及び現金同等物は158.76億円と厚く、営業CFも十分で、財務安全性は高い。
業界動向との関連
ステンレス業界は建設需要、中国経済、輸入材価格の影響を強く受ける。当該業界は景気循環の影響を強く受けるため、業績は一定ではありません。モリ工業も内需低迷と価格競争の影響を受けている。
株価への示唆
前提は2027年3月期会社予想EPS84.26円である。補足市場データが未取得のため、ここでは素材中堅株の想定PERを7倍から10倍で置く。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 7倍 | 84.26円 | 590円 |
| 中立 | 8倍 | 84.26円 | 674円 |
| 強気 | 10倍 | 84.26円 | 843円 |
建設向け需要の底打ちと価格是正が進む場合は強気シナリオに近づく可能性がある。一方で輸入材競争が続く場合は弱気シナリオを意識しやすい。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
今期の総括
2026年3月期は厳しい市況のなかで減収減益となったが、財務基盤とキャッシュ創出力の強さは維持した年度だった。
来期見通し
会社は2027年3月期に売上高443.00億円、営業利益41.00億円、経常利益46.00億円、親会社株主帰属利益32.00億円、EPS84.26円を見込む。小幅増収でも利益減少の計画であり、市況回復が前提となる。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。財務安全性は高いが、市況依存度が高く来期も減益計画であるため、収益底打ち確認が先だからである。次は需要回復と価格改善の有無が焦点となる。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)、2026年5月8日開示