決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期比 | 次期予想 | 見方 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 387.20億円 | 7.7%増 | 418.00億円 | 増収継続 |
| 営業利益 | 18.92億円 | 59.5%増 | 16.00億円 | 反動減見込み |
| 経常利益 | 24.57億円 | 10.5%増 | 20.00億円 | 減益計画 |
| 純利益 | 22.10億円 | 20.4%増 | 16.00億円 | 高水準維持 |
定量評価
| 指標 | 実績 | 見方 |
|---|---|---|
| EPS | 140.15円 | 実績は高水準 |
| 自己資本比率 | 67.6% | 財務は強い |
| 総資産 | 474.31億円 | 事業規模は拡大 |
| 現金及び現金同等物 | 69.77億円 | 流動性は十分 |
ポジティブ要因
売上高は増収、営業利益は大幅増益となり、収益改善活動の成果が数字に表れた。可鍛事業では自動車部品と産業機械向け部品が堅調で、金属家具事業もオフィスチェア販売が伸びた。営業CFは34.48億円の黒字で、現金も積み上がっている。
リスク要因
2027年3月期は営業利益、経常利益、純利益とも減益計画である。自動車業界は生産調整や工場稼働停止の影響を受けやすく、原材料やエネルギー価格の変動も利益率に響きやすい。取引先の生産計画の変化は引き続き注意点である。
財務安全性
総資産は474.31億円、純資産は323.11億円、自己資本比率は67.6%となった。財務は健全で、景気変動局面でも比較的耐性がある。
業界動向との関連
自動車部品業界は、車両生産台数とEV化の進展、さらに中国市場の需要動向の影響を受ける。中央可鍛工業は自動車部品に加え、金属家具事業も持つため、需要分散が一定のクッションになっている。
株価への示唆
会社予想EPS101.43円を基準に、PER8倍、10倍、12倍を置くと以下の水準になる。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 8倍 | 101.43円 | 811円 |
| 中立 | 10倍 | 101.43円 | 1,014円 |
| 強気 | 12倍 | 101.43円 | 1,217円 |
今期実績は強く、配当も厚いため、減益計画でも下値は一定程度支えられやすい。
今期の総括
2026年3月期は、自動車部品の販売増と収益改善活動で大幅増益を達成した。財務も改善しており、地味だが着実な進化が見える決算だった。
来期見通し
2027年3月期は売上高418.00億円、営業利益16.00億円、経常利益20.00億円、純利益16.00億円、EPS101.43円を見込む。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。今期実績は良いが来期は減益計画で、増益の持続性と還元姿勢の両方を見たいからである。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月11日開示