決算サマリー

項目当期実績前期実績増減率来期計画見方
売上高330.74億円342.93億円3.6%減未定予想は公表なし
営業利益6.53億円11.67億円44.0%減未定本業は悪化
経常利益6.60億円12.35億円46.6%減未定コスト上昇が重荷
純利益11.20億円10.34億円8.3%増未定特別利益で押し上げ
EPS189.64円175.04円8.3%増未定参考は実績EPS

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率8.3%増前期比特別利益を含む
ROIC開示なし決算短信に記載なしROEと営業利益率で補完
PER想定8.0倍実績EPS189.64円参考試算の前提値

ポジティブ要因

自己資本比率が上昇

自己資本比率は56.9%に改善し、財務基盤は厚い。

営業CFは黒字

営業活動によるキャッシュ・フローは12.54億円のプラスで、資金繰りは保たれている。

リスク要因

本業の減速

特殊鋼線関連や鋼索関連で販売数量が減少し、営業利益と経常利益が大きく落ち込んだ。

一時益依存

純利益の増加は政策保有株式売却や保険金などの特別利益によるもので、継続性には注意が必要である。

財務安全性

総資産は445.82億円、純資産は253.86億円、自己資本比率は56.9%である。現金及び現金同等物は28.03億円で、資本面は一定の余裕がある。

業界動向との関連

特殊鋼線や鋼索は、土木橋梁、自動車、プリンタ、各種インフラ投資の影響を受ける。需要減少やコスト上昇の局面では利益率が動きやすい。

株価への示唆

株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。通期予想が未開示のため、参考として実績EPS189.64円にシナリオPERを掛けた試算とする。本業回復が確認できる場合は上位シナリオに近づく可能性がある一方、一時益の反動が出る場合は評価が抑えられる可能性がある。

シナリオ想定PER参考EPS理論株価
弱気7.0倍189.64円1327円
中立8.0倍189.64円1517円
強気9.0倍189.64円1707円

今期の総括

2026年3月期は本業の利益が大きく減ったが、一時利益で最終増益を確保した。継続的な収益力の戻りを確認する局面である。

来期見通し

通期連結業績予想は公表を控えている。需要回復とコスト上昇の落ち着きが見えるまで、利益の持続性を慎重に見たい。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

総合判断

総合判断は中立である。本業は弱いが、財務の安定と一時利益による最終黒字は確保した。次回は特殊鋼線・鋼索の数量回復を確認したい。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、神鋼鋼線工業、2026年5月11日開示
本記事は、公開情報に基づいた教育的・情報提供のみを目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。掲載内容の正確性については万全を期しておりますが、その内容や将来の投資成果を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願い申し上げます。