決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期比 | 次期予想 | 見方 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1兆7,415.86億円 | 9.3%増 | 1兆8,830.00億円 | 増収継続 |
| 税引前利益 | 2,556.80億円 | 714.7%増 | 2,290.00億円 | 反動減 |
| 当期利益 | 1,887.39億円 | 大幅増 | 1,560.00億円 | 高水準維持 |
| 親会社帰属利益 | 1,762.90億円 | 969.3%増 | 1,390.00億円 | 減益計画 |
定量評価
| 指標 | 実績 | 見方 |
|---|---|---|
| EPS | 649.55円 | 高い利益水準 |
| 親会社所有者帰属持分比率 | 58.3% | 財務は強固 |
| 資産合計 | 3兆5,590.06億円 | 大型資源企業規模 |
| 現金及び現金同等物 | 1,167.68億円 | 流動性は十分 |
ポジティブ要因
非鉄金属価格の上昇、材料事業の改善、持分法利益の拡大が利益を押し上げた。前期の低水準から大きく回復し、資本も増加している。配当は年間228円と高水準で、還元姿勢も明確である。
リスク要因
資源価格と為替の変動は業績に大きく影響する。2027年3月期は減益見通しで、今期の利益急拡大の反動が見込まれている。大型投資局面ではCFの振れも大きくなりやすい。
財務安全性
資産合計は3兆5,590.06億円、資本合計は2兆2,919.98億円、親会社所有者帰属持分比率は58.3%となった。財務体質は強く、景気循環局面でも一定の耐性を持つ。
業界動向との関連
非鉄金属業界は銅・金・ニッケル価格、EV需要、地政学リスクの影響を受ける。住友金属鉱山は資源と材料の両輪を持ち、市況回復局面では利益の伸びが出やすい。
株価への示唆
次期予想EPS518.08円を基準に、PER10倍、12倍、14倍を置くと以下の水準になる。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 10倍 | 518.08円 | 5,181円 |
| 中立 | 12倍 | 518.08円 | 6,217円 |
| 強気 | 14倍 | 518.08円 | 7,253円 |
資源価格の維持と材料事業の改善が続くかが、評価の継続条件になる。
今期の総括
2026年3月期は、前期の低利益から一転して大幅回復した。市況と事業改善の両方が効いた、非常に強い決算である。
来期見通し
2027年3月期は売上高1兆8,830.00億円、税引前利益2,290.00億円、当期利益1,560.00億円、親会社帰属利益1,390.00億円、EPS518.08円を見込む。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立から強気である。収益回復と財務の強さは評価できるが、市況依存度の高さも同時に意識したいからである。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」、2026年5月11日開示