決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期実績 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 833.89億円 | 889.74億円 | -6.3% | 非開示 | - |
| 営業利益 | 44.00億円 | 66.48億円 | -33.8% | 非開示 | - |
| 純利益 | 28.47億円 | 42.59億円 | -33.1% | 非開示 | - |
| EPS | 40.01円 | 59.85円 | -33.1% | 非開示 | - |
金属チタンの落ち込みを、触媒と化学品の改善では埋め切れなかった年度だった。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | -33.1% | 前期比 | 利益減速が大きい |
| 営業利益率 | 5.3% | 前期7.5% | 収益性が低下 |
| セグメント構成 | 金属チタン544.29億円 | 前期比-17.0% | 主力の弱さが響いた |
主力の金属チタン事業の減速が全社収益性を押し下げた。
ポジティブ要因
触媒事業は増収増益だった
触媒市場全体の需要回復を受け、触媒事業の売上高は119.22億円、営業利益は28.44億円と伸長した。
化学品事業は黒字転換した
超微粉ニッケル需要の回復で、化学品事業は売上高170.36億円、営業利益1.55億円となり、前期の営業赤字から改善した。
営業CFは高水準を維持した
営業活動によるキャッシュ・フローは110.51億円の黒字で、投資負担を支える水準を確保した。
リスク要因
航空向け在庫調整が長引いた
ボーイングの品質問題やストライキ影響で、航空機向けスポンジチタン販売が想定より弱かった。
一般産業用途は中国の供給過多が逆風だった
中国メーカーの過剰生産により、一般産業用途向けスポンジチタンの販売量は減少した。
原材料と電力価格は依然高い
ピークアウトしたとはいえ、輸入原材料価格や電力価格はなお高水準で推移している。
来期予想は開示されていない
JX金属との株式交換に伴い上場廃止予定のため、2027年3月期業績予想と配当予想は非開示である。
財務安全性
総資産は1,296.97億円、純資産は601.28億円、自己資本比率は46.4%である。営業CFは黒字だが、投資CFは141.24億円の流出で、期末現金は36.47億円へ減少した。
業界動向との関連
チタン業界は航空機生産、半導体、化学設備、中国供給動向の影響を強く受ける。当該業界は景気循環の影響を強く受けるため、業績は一定ではありません。航空向けの回復時期と中国の供給調整が重要な変数である。
株価への示唆
本件はJX金属との株式交換に伴い2026年5月28日付で上場廃止予定であるため、通常の継続企業としてのPER評価は参考性が低い。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。今後の見方は、残存業績よりも株式交換条件と手続き進行が中心となる。
今期の総括
2026年3月期は主力の金属チタンが逆風を受けた一方、触媒と化学品の改善が下支えした年度だった。
来期見通し
会社は2027年3月期業績予想を開示していない。背景にはJX金属との株式交換契約承認と、2026年5月28日付の上場廃止予定がある。
総合判断
総合判断は中立である。足元業績は弱いが、投資判断上は通常の業績モメンタムより株式交換イベントの影響が大きいからである。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)、2026年5月8日開示