決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上収益15,107.04億円15,046.97億円+0.4%16,000.00億円該当なし
事業利益385.00億円313.37億円+22.9%450.00億円該当なし
営業利益284.03億円296.87億円-4.3%375.00億円該当なし
親会社利益81.43億円20.01億円+306.9%120.00億円該当なし
EPS28.33円6.97円+306.6%41.75円該当なし

会社計画欄は2027年3月期の通期予想を置いているため、進捗率は該当なしとしています。事業利益は改善した一方、営業利益は構造改革関連費用などにより減益でした。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+306.6%前期比前期の利益水準が低かった反動も含めて確認します。
親会社所有者帰属持分当期利益率1.3%前期0.3%改善していますが、水準はまだ低いです。
ROIC直接記載なしIFRS事業利益・資本構成投下資本の定義が短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

売上収益事業利益率は2.5%、売上収益営業利益率は1.9%です。利益改善は見えるものの、住宅設備メーカーとしての収益性は引き続き改善余地があります。

ポジティブ要因

事業利益の改善

事業利益は385.00億円となり、前期比22.9%増でした。国内での販売価格適正化、欧州を中心とした売上改善、構造改革によるコスト削減効果が寄与しています。

リフォーム需要の底堅さ

国内では新設住宅着工の低迷が重荷となった一方、水まわり製品を中心としたリフォーム需要は堅調に推移しました。新築依存を下げる点では確認したい材料です。

財務指標の改善

親会社所有者帰属持分比率は35.3%で、前期の33.7%から改善しました。営業CFも826.89億円のプラスで、事業規模に対する資金創出は維持されています。

リスク要因

営業利益は減益

事業利益は増加しましたが、営業利益は284.03億円で前期比4.3%減でした。追加の構造改革に伴うその他費用の増加があり、単純な本業改善だけでは評価しにくい内容です。

海外と住宅投資の不透明感

米国の需要低迷、中国の不動産市況低迷、新設住宅着工の減少が重荷です。中東情勢や通商政策、物価上昇も業績前提を変える可能性があります。

配当負担

2026年3月期の年間配当は90円で、連結配当性向は317.7%でした。利益回復が遅れる場合、還元方針と財務余力のバランスを慎重に見る必要があります。

財務安全性

資産合計は1兆8,839.27億円、資本合計は6,683.61億円、親会社所有者帰属持分比率は35.3%です。営業CFは826.89億円のプラス、現金及び現金同等物は1,156.24億円です。財務安全性は一定水準を保つ一方、収益性の低さと高い配当性向は確認点です。

業界動向との関連

住宅設備業界では、省エネ支援策により断熱製品などのリフォーム需要が下支えとなる一方、新設住宅着工の減少や住宅価格上昇が逆風です。海外では米国・中国の住宅関連需要の弱さが業績変動要因になります。

株価への示唆

株価への示唆は条件付きで見る必要があります。事業利益の改善と営業CFの黒字が続く場合は、収益回復への評価を支える可能性があります。一方、構造改革費用、海外需要の低迷、配当負担が続く場合は評価が抑えられる可能性があります。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。

今期の総括

2026年3月期は、売上収益と事業利益が改善した一方、営業利益は減益でした。親会社利益は前期比で大きく増えましたが、税金費用や低い前期利益の反動も含まれるため、本業の収益力とは分けて確認する必要があります。

来期見通し

2027年3月期は売上収益1兆6,000.00億円、事業利益450.00億円、営業利益375.00億円、親会社の所有者に帰属する当期利益120.00億円を見込んでいます。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

総合判断

総合判断は中立である。事業利益の改善と財務指標の安定は評価できますが、営業利益率は低く、海外需要や構造改革費用、配当負担の確認が必要です。次回は事業利益率と営業利益の差が縮まるかが焦点です。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」、LIXIL、開示日: 2026-04-30
  • 「(訂正・数値データ訂正)『2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)』の一部訂正について」、LIXIL、開示日: 2026-05-18
本記事は、公開情報に基づいた教育的・情報提供のみを目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。掲載内容の正確性については万全を期しておりますが、その内容や将来の投資成果を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願い申し上げます。