決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 410.08億円 | 399.31億円 | +2.7% | 412.00億円 | - |
| 営業利益 | 30.49億円 | 26.31億円 | +15.9% | 24.00億円 | - |
| 純利益 | 22.10億円 | 18.07億円 | +22.3% | 20.00億円 | - |
| EPS | 356.77円 | 287.78円 | +24.0% | 321.86円 | - |
売上高は過去最高を更新し、利益率も改善した。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +24.0% | 前年同期比 | 利益成長は強い |
| ROIC | 開示なし | - | 短信ではROIC非開示 |
| PER推移 | 想定8-11倍 | 補足市場データ未取得のためシナリオ前提 | 産業機器中小型株の標準レンジ |
営業利益率は7.4%と前期の6.6%から改善しており、価格転嫁と効率改善の成果が出ている。
ポジティブ要因
学校関連と外食関連の受注が好調だった
主要販売先である学校関連と外食関連の受注が伸び、売上高は過去最高の410.08億円となった。
生産効率改善で利益率が向上した
物価高の影響を受けながらも生産効率改善が奏功し、営業利益は前期比15.9%増となった。
厨房機器本業が全体を牽引した
業務用厨房機器製造販売事業の売上高は409.07億円、セグメント利益は30.01億円で、それぞれ増収増益だった。
配当を引き上げた
期末配当は72円から110円へ引き上げられ、年間配当は110円となった。
リスク要因
来期は減益計画である
2027年3月期会社予想は営業利益24.00億円、当期純利益20.00億円で、当期実績から減益を見込む。
大型設備投資の負担がある
群馬工場の増築や大阪本社・奈良工場の移転検討など、中長期の設備投資負担が見込まれる。
借入依存がやや高まった
短期借入金が10.00億円増加しており、成長投資局面では財務負担の増加に注意が必要である。
原材料高や地政学リスクが続く
物価高騰や海外情勢の不透明感は、調達コストと需要見通しの双方に影響を及ぼしうる。
財務安全性
総資産は338.99億円、純資産は224.75億円、自己資本比率は66.3%と高い。営業CFは5.59億円の黒字を維持しつつ、現金及び現金同等物も35.31億円へ増加しており、財務安全性は高い部類にある。
業界動向との関連
業務用厨房機器業界では、人手不足を背景に自動化・省人化ニーズが強まっている。中西製作所は学校、病院、外食、食品加工向けに省力化提案を進めており、フードテック需要の取り込みが中長期の追い風となりうる。
株価への示唆
前提は2027年3月期会社予想EPS321.86円である。補足市場データが未取得のため、ここでは産業機器中小型株の想定PERを8倍から11倍で置く。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 8倍 | 321.86円 | 2,575円 |
| 中立 | 9倍 | 321.86円 | 2,897円 |
| 強気 | 11倍 | 321.86円 | 3,540円 |
省人化需要の継続と設備投資の成果が見えれば強気シナリオに近づく可能性がある。一方で投資負担先行で利益が落ち込む場合は弱気シナリオを意識しやすい。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
今期の総括
2026年3月期は受注好調と生産効率改善で、売上高過去最高と2桁増益を実現した年度だった。
来期見通し
会社は2027年3月期に売上高412.00億円、営業利益24.00億円、経常利益25.00億円、当期純利益20.00億円、EPS321.86円を見込む。売上は横ばい圏でも、人的投資と設備投資を織り込んだ減益計画である。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。足元の業績は強いが、来期減益計画と投資負担を踏まえると、評価の持続には省人化需要の継続確認が必要だからである。次は設備投資が成長基盤の強化に結びつくかが焦点となる。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)、2026年5月8日開示