決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期比 | 次期予想 | 見方 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 4,939.42億円 | 8.1%増 | 3,400.00億円 | 反動減 |
| 営業利益 | 821.02億円 | 236.2%増 | 100.00億円 | 大幅減益計画 |
| 経常利益 | 924.74億円 | 187.2%増 | 140.00億円 | 調整局面 |
| 純利益 | 846.63億円 | 213.7%増 | 120.00億円 | 反動減 |
定量評価
| 指標 | 実績 | 見方 |
|---|---|---|
| EPS | 318.61円 | 異常値に近い高水準 |
| 自己資本比率 | 22.2% | 前期5.1%から急改善 |
| 総資産 | 5,138.17億円 | 規模は大型 |
| 現金及び現金同等物 | 2,423.76億円 | 流動性は厚い |
ポジティブ要因
営業利益、経常利益、純利益がいずれも大きく改善し、自己資本比率も22.2%まで回復した。現金同等物は2,400億円超で、財務面の安心感が増している。前期までの脆弱な財務構造からは明確に改善した。
リスク要因
来期は売上・利益ともに大幅減少計画で、今期の高利益が継続しない前提である。EPC事業は大型案件の進捗や採算変動の影響を受けやすく、年度間の利益振れ幅が大きい。
財務安全性
総資産は5,138.17億円、純資産は1,158.60億円、自己資本比率は22.2%となった。依然として高い自己資本比率とは言いにくいが、前期からの改善幅は大きい。
業界動向との関連
プラントエンジニアリング業界は、エネルギー投資、LNG・水素関連案件、地政学リスク、資材コストの影響を受ける。千代田化工建設は大型案件依存度が高く、案件ポートフォリオの質が収益安定化の鍵になる。
株価への示唆
次期予想EPS26.70円を基準に、PER15倍、20倍、25倍を置くと以下の水準になる。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 15倍 | 26.70円 | 401円 |
| 中立 | 20倍 | 26.70円 | 534円 |
| 強気 | 25倍 | 26.70円 | 668円 |
今期の実績は非常に強いが、来期計画が保守的なため、評価は進捗確認型になりやすい。
今期の総括
2026年3月期は収益・財務ともに大きく改善した。再建局面から前進した決算だが、来期は反動を織り込む慎重な計画である。
来期見通し
2027年3月期は売上高3,400.00億円、営業利益100.00億円、経常利益140.00億円、純利益120.00億円、EPS26.70円を見込む。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。改善は明確だが、来期計画の落差が大きく、利益の平準化を確認したい段階だからである。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月11日開示