決算サマリー

項目当期実績前期実績増減率次期予想見方
売上高789.90億円787.50億円程度0.3%増809.00億円緩やか増収
営業利益51.11億円61.80億円程度17.3%減49.00億円減益継続
経常利益58.72億円63.62億円程度7.7%減51.00億円低下
純利益43.78億円40.87億円程度7.1%増41.00億円特益寄与

利益の見え方に一時要因が混ざる決算である。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
印刷機器関連売上高773.17億円前期比0.4%増前期並み
自己資本比率72.3%前期比2.5pt低下なお高水準
営業CF75.13億円前期比124.4%増非常に強い

本業は減益でも、財務とキャッシュ創出力は強い。

ポジティブ要因

売上は維持

インクジェットヘッド事業統合や円安影響が、日本の孔版事業減少を補った。

営業CFが大幅改善

営業キャッシュ・フローは75.13億円と大きく改善した。

財務の厚み

純資産は687.92億円と厚く、自己資本比率も72.3%を維持している。

リスク要因

本業は減益

販売管理費が事業統合や円安影響で増加し、営業利益は減少した。

一時費用が続く

次期はフィリピン販売店の事業承継に伴う一時費用やのれん償却費負担を見込んでいる。

原価上昇リスク

中東情勢に伴う原材料・部品価格上昇を次期予想に織り込んでいる。

財務安全性

総資産は952.01億円、純資産は687.92億円となった。短期借入金は増えたが、自己資本の厚さで吸収している。

業界動向との関連

印刷機器市場は国内成熟化が進む一方、インクジェットや周辺事業の成長余地がある。収益性は製品ミックスと販管費に左右されやすい。

株価への示唆

フィリピン事業承継後の売上拡大とインクジェット領域の成長が進む場合は、安定成長株として見直し余地がある。一方、本業の営業減益が続き一時要因頼みの利益が続く場合は、慎重な評価が残る可能性があります。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。

今期の総括

2026年3月期は売上を維持したが、本業の収益力は弱含みだった。純利益増加は一時要因を含む点に注意が必要である。

来期見通し

2027年3月期は売上高809.00億円、営業利益49.00億円、経常利益51.00億円、純利益41.00億円を見込む。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

総合判断

総合判断は中立である。財務は強いが、本業の利益回復が確認できるまでは評価が割れやすいからである。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月8日開示
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