決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 996.07億円 | 918.39億円 | +8.5% | 1,055.00億円 | - |
| 営業利益 | 175.71億円 | 144.68億円 | +21.4% | 188.00億円 | - |
| 純利益 | 138.91億円 | 112.25億円 | +23.8% | 142.00億円 | - |
| EPS | 76.55円 | 60.45円 | +26.6% | 80.07円 | - |
インダストリアル機器の伸びが全体をけん引し、営業利益率は17.6%まで上昇した。収益性は高い。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +26.6% | 前年同期比 | 利益成長は強い |
| ROIC | 開示なし | - | 決算短信ではROICの開示がなく、ここでは推計を置かない |
| PER推移 | 約22.2倍 | 2026年5月8日時点の株価1,780円、会社予想EPS80.07円 | 高収益内需株としては中立からやや高めの水準に見える |
財務の強さと利益率の高さは評価できるが、部門間の明暗は分かれている。
ポジティブ要因
インダストリアル機器部門が大きく伸びた
同部門の売上高は751.56億円で前期比12.7%増、セグメント利益は189.55億円で同29.9%増となった。建設・インフラ関連需要が追い風となっている。
利益率が改善した
営業利益率は15.8%から17.6%へ上昇した。収益性の改善が明確である。
財務安全性が非常に高い
自己資本比率は83.6%で、極めて高い水準にある。現金同等物も362億円あり、資金面の余裕は大きい。
来期も増収増益計画である
2027年3月期は売上高1,055億円、営業利益188億円、純利益142億円を計画している。安定的な成長継続を狙う内容である。
リスク要因
オフィス機器部門は減益である
オフィス機器部門は売上高が2.0%減、セグメント利益は19.9%減となった。取引先需要の停滞がみられる。
米国関税と住宅市況が逆風になりうる
短信では米国の関税措置や住宅ローン金利高止まりが市況低迷要因として挙げられている。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
HCR機器部門はなお低採算である
HCR機器部門は赤字幅を縮小したものの、セグメント利益はなおマイナスである。全事業が強いわけではない。
株価は一定の成長期待を織り込む
高自己資本比率を考慮しても、割安一辺倒という水準ではない。利益伸びの鈍化には反応しやすい。
財務安全性
総資産は1,379億円、自己資本比率は83.6%で極めて高い。営業CFは147.99億円の黒字で、投資CFと財務CFを差し引いても現金同等物は増加している。財務安全性は非常に高い。
業界動向との関連
建設・工具・オフィス機器は住宅着工、非住宅投資、インフラ投資、企業需要の影響を受ける。マックスは内需寄りの安定感がある一方、海外では米国政策や欧州市況の変化も受ける。
株価への示唆
前提は、2027年3月期会社予想EPS80.07円、2026年5月8日時点の株価1,780円で、予想PERは約22.2倍である。高い財務安全性と利益率を評価する水準だが、オフィス機器の弱さや外部環境リスクも残る。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 19倍 | 80.07円 | 1,521円 |
| 中立 | 22倍 | 80.07円 | 1,762円 |
| 強気 | 24倍 | 80.07円 | 1,922円 |
インダストリアル機器の成長が続き、オフィス機器も底打ちする場合は強気シナリオが近づく。一方、米国関税や住宅市況低迷が続く場合は弱気シナリオに寄る可能性がある。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
今期の総括
2026年3月期は、インダストリアル機器が全体をけん引し、収益性が大きく改善した。高い財務安全性を背景に、安定成長銘柄としての性格が強い。
来期見通し
会社は2027年3月期に売上高1,055億円、営業利益188億円、経常利益191億円、純利益142億円、EPS80.07円を見込んでいる。増収増益計画だが、住宅・米国市況の影響には注意が必要である。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。財務と利益率は強いが、部門間のばらつきと外部環境リスクを踏まえる必要があるためだ。次回決算では、オフィス機器の回復とインダストリアル機器の持続が焦点となる。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信・開示資料を基に作成しています。
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)、2026年4月30日開示
- 補足市場データ: 株価は市場データを参照しています。株価への示唆は会社予想EPSを用いて算出しています(2026年5月8日時点)