決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期実績 | 増減率 | 次期予想 | 見方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 250.14億円 | 236.01億円程度 | 増収 | 非開示 | 販売は改善 |
| 営業利益 | 3.12億円 | 0.76億円程度 | 大幅増 | 非開示 | 回復 |
| 経常利益 | 5.25億円 | 2.14億円程度 | 145.2%増 | 非開示 | 改善顕著 |
| 純利益 | 0.33億円 | 2.47億円程度 | 86.4%減 | 非開示 | 最終益は弱い |
営業段階の改善と最終利益の弱さが同居する内容である。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 電装品売上高 | 150.62億円 | 前期比1.2%増 | 主力は底堅い |
| 発電機売上高 | 52.90億円 | 前期比36.1%増 | 大きく回復 |
| 純資産 | 133.11億円 | 前期比5.32億円増 | 財務は維持 |
利益改善は確認できるが、収益の安定性はまだ弱い。
ポジティブ要因
発電機事業が回復
受託生産発電機と自社ブランド発電機の販売増で、発電機事業は赤字幅を大きく縮小した。
電装品事業で価格転嫁
新規受託生産や開発費回収、販売価格への反映が収益改善に寄与した。
経常利益は改善
営業改善により、経常利益は大幅増となった。
リスク要因
最終利益は急減
親会社株主に帰属する当期純利益は0.33億円まで落ち込み、収益の質には注意が必要である。
東南アジア市場の低迷
商用車電動化の遅れや東南アジア自動車市場の低迷が続いている。
営業CFは赤字
営業活動によるキャッシュ・フローは3.76億円のマイナスで、売上債権増加が重しとなった。
財務安全性
総資産は279.30億円、純資産は133.11億円となり、財務は極端に悪くないが、有利子負債増加は確認が必要である。
業界動向との関連
商用車向け電装品は電動化の進展時期に左右されやすく、発電機事業も景況感の影響を受けやすい。当該業界は景気循環の影響を強く受けるため、業績は一定ではありません。
株価への示唆
本件は上場廃止予定が前提となっており、通常の業績評価だけで株価を論じにくい局面である。一方、事業面では価格転嫁と販売回復が続く場合に収益改善余地はあるが、最終利益の弱さと営業CF赤字には注意が必要である。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。
今期の総括
2026年3月期は営業段階の改善が進んだが、最終利益は急減し、事業の安定性はなお限定的であった。
来期見通し
今後予定される一連の手続きにより上場廃止予定であることから、次期の連結業績予想は記載されていない。
総合判断
総合判断は弱めの中立である。営業改善は見えるが、最終利益の弱さと上場廃止予定を踏まえると通常評価が難しいからである。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月8日開示