決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期実績 | 増減率 | 来期計画 | 見方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 304.15億円 | 268.80億円 | 13.2%増 | 320.00億円 | 増収継続を計画 |
| 営業利益 | 16.50億円 | 6.18億円 | 166.8%増 | 20.00億円 | 利益率が急改善 |
| 経常利益 | 17.66億円 | 6.69億円 | 164.0%増 | 20.00億円 | 改善継続を計画 |
| 純利益 | 12.31億円 | 4.47億円 | 174.9%増 | 14.00億円 | 高成長を維持 |
| EPS | 191.21円 | 68.51円 | 178.9%増 | 217.38円 | 会社予想EPSを使用 |
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | 178.9%増 | 前期比 | 大幅改善を反映 |
| ROIC | 開示なし | 決算短信に記載なし | 資本効率は別途確認 |
| PER想定 | 12.0倍 | 会社予想EPS217.38円 | 参考試算の前提値 |
ポジティブ要因
スマートフォン向けが回復
民生用機器向けが堅調に推移し、特にスマートフォンの売れ行きが好調だった。
高付加価値品が寄与
LED用リードフレームや高付加価値のマイクロコネクタ用部品が収益を押し上げた。
リスク要因
産業用機器の在庫調整
産業用機器向けは回復が遅れており、需要の波が利益をぶらしやすい。
金属価格と工程コスト
高騰する金属価格への対応やメッキ工程のコスト削減が引き続き課題である。
財務安全性
総資産は342.32億円、純資産は232.26億円、自己資本比率は67.8%である。営業CFは24.99億円のプラスで、現金及び現金同等物は53.34億円に増えた。
業界動向との関連
電子部品業界は、スマートフォンや自動車、産業機器の在庫循環に左右されやすい。高付加価値品が伸びる局面では利益率が改善しやすい。
株価への示唆
株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。市場株価データは使わず、会社予想EPS217.38円にシナリオPERを掛けた条件付き試算とする。在庫調整が解消し高付加価値製品の拡大が続く場合は上位シナリオに近づく可能性がある。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 11.0倍 | 217.38円 | 2391円 |
| 中立 | 13.0倍 | 217.38円 | 2826円 |
| 強気 | 15.0倍 | 217.38円 | 3261円 |
今期の総括
2026年3月期はスマートフォン関連の回復で大幅増益となった。高付加価値品の拡大と在庫調整の収束が次の焦点である。
来期見通し
2027年3月期は増収増益を計画する。民生用機器向けの回復と工程コストの抑制が進む場合は計画達成に近づく。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。業績改善は力強いが、電子部品の循環性は高い。次回は在庫調整の解消度合いを確認したい。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)」、エノモト、2026年5月11日開示