決算サマリー

項目当期実績前期比次期予想見方
売上高1兆852.19億円7.8%増1兆2,000.00億円2桁近い伸び継続
営業利益180.80億円14.6%増220.00億円増益継続
経常利益186.69億円6.3%増230.00億円拡大計画
当期純利益110.82億円29.8%増125.00億円増益継続

定量評価

指標実績見方
食品関連売上高8,390.47億円9.2%増
食品関連営業利益129.27億円19.0%増
住宅・不動産営業利益22.99億円22.4%減
自己資本比率23.7%前期22.3%から改善

ポジティブ要因

食品関連ではインバウンド需要や外食需要の堅調さを背景に、販促強化や高付加価値商品の拡充、物流・製造効率化が利益拡大につながった。糖粉・飼料畜産関連も土産物や外食需要、飼料・畜産分野での機能発揮により増収増益となった。

リスク要因

住宅・不動産関連では資材高、人件費高、住宅ローン金利上昇、省エネ基準法改正の影響などで競争が激化し、利益は大きく減少した。全社営業利益率は1.7%と依然低く、物流費・エネルギーコストの上昇が続くと収益が振れやすい。

財務安全性

総資産は4,540.68億円で前期末比547.07億円増、純資産は1,182.00億円で同265.46億円増となった。自己資本比率は23.7%へ改善したが、依然として高い水準ではない。営業CFは241.50億円の黒字を維持し、投資CFや財務CFの支出を吸収して期末現金は499.91億円まで増加した。

業界動向との関連

総合卸売はインバウンド需要や外食需要の回復を取り込める一方、価格競争と物流コスト、人手不足の影響を受けやすい。住宅関連は新設住宅着工の減少が逆風で、グループ内でも分野間の景況感に差がある。

株価への示唆

食品を中心に高成長領域への投資とグループシナジーが継続し、住宅・不動産の収益悪化が落ち着く場合は、過去最高更新の持続性が評価される可能性があります。一方で、低利益率構造のままコスト上昇が強まる場合は、売上成長ほど利益が積み上がらない可能性があります。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。

今期の総括

2026年3月期は、食品を軸にグループ全体が過去最高を更新した期だった。ただし事業ごとの濃淡はあり、住宅・不動産の弱さは今後も確認が必要である。

来期見通し

会社は2027年3月期に売上高1兆2,000.00億円、営業利益220.00億円、経常利益230.00億円、当期純利益125.00億円を見込む。新中期経営計画「Create“ONE”28」の初年度として成長投資を継続する前提であり、会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

総合判断

総合判断は中立である。成長は続いているが、利益率はなお低く、住宅分野の弱さも残るため、次の段階では収益の質を見極めたい局面である。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月8日開示
本記事は、公開情報に基づいた教育的・情報提供のみを目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。掲載内容の正確性については万全を期しておりますが、その内容や将来の投資成果を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願い申し上げます。