決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期実績 | 増減率 | 来期計画 | 見方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 営業収益 | 440.42億円 | 364.09億円 | 21.0%増 | 510.00億円 | 中古車市場が前提 |
| 営業利益 | 83.98億円 | 68.15億円 | 23.2%増 | 106.00億円 | 利益率の維持に注目 |
| 税引前利益 | 86.19億円 | 68.51億円 | 25.8%増 | 106.00億円 | 金融収支が上向き |
| 親会社所有者帰属当期利益 | 60.69億円 | 46.51億円 | 30.5%増 | 69.00億円 | 増益継続を計画 |
| EPS | 157.22円 | 122.61円 | 28.2%増 | 178.74円 | 株式数変動を反映 |
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | 28.2%増 | 前期比 | 収益拡大を反映 |
| ROIC | 開示なし | 金融業として単純比較しにくい | ROEと資本比率で補完 |
| PER想定 | 14.0倍 | 会社予想EPS178.74円 | 参考試算の前提値 |
ポジティブ要因
中古車市場が底堅い
主力の中古車市場向けビジネスが堅調で、営業収益と利益の増加につながった。
資本効率が高い
親会社所有者帰属持分当期利益率は27.5%まで上昇し、金融ビジネスとしては高水準である。
リスク要因
信用コストや金利環境の影響
金融サービスは資金調達コストや信用コストの動きで利益がぶれやすい。
中古車市況の変化
中古車登録台数や在庫回転が鈍る場合、取扱高の伸びが止まりやすい。
財務安全性
資産合計は1,989.65億円、資本合計は252.95億円、親会社所有者帰属持分比率は12.7%である。営業CFはマイナス21.28億円だが、金融ビジネスでは与信や回収のタイミングで振れやすい。
業界動向との関連
オートファイナンス関連は中古車市場、与信コスト、残価設定、金利動向に左右される。中古車需要が安定している局面では収益が積み上がりやすい。
株価への示唆
株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。市場株価データは使わず、会社予想EPS178.74円にシナリオPERを掛けた条件付き試算とする。中古車市場の追い風が続く場合は上位シナリオに近づく可能性がある一方、信用コストが増える場合は評価倍率が抑えられる可能性がある。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 12.0倍 | 178.74円 | 2145円 |
| 中立 | 14.0倍 | 178.74円 | 2502円 |
| 強気 | 16.0倍 | 178.74円 | 2860円 |
今期の総括
2026年3月期は営業収益・利益ともに2割超増となった。金融収支の拡大が続くか、中古車市況が維持されるかが次の確認点である。
来期見通し
2027年3月期は営業収益510.00億円、親会社所有者に帰属する当期利益69.00億円を計画する。中古車市場と資金コストの動向を見ながら、増益継続を狙う。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。増収増益と高い利益率は評価できるが、金融ビジネス特有のリスクは残る。次回は営業収益の伸びと与信費用を確認したい。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期決算短信〔IFRS〕(連結)」、プレミアグループ、2026年5月11日開示