決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期実績 | 増減率 | 次期予想 | 見方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 398.41億円 | 372.89億円 | 6.8%増 | 404.00億円 | 最高売上高 |
| 営業利益 | 18.28億円 | 17.97億円 | 1.7%増 | 18.40億円 | 横ばい圏 |
| 経常利益 | 19.03億円 | 18.95億円 | 0.4%増 | 18.90億円 | 慎重計画 |
| 純利益 | 13.83億円 | 12.54億円 | 10.3%増 | 13.70億円 | 小幅減益計画 |
| 年間配当 | 150円 | 120円 | 30円増 | 160円予定 | 増配継続 |
増収幅に比べて利益の伸びは限定的で、事業ミックスの差が表れた決算だった。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 売上高営業利益率 | 4.6% | 前期4.8% | わずかに低下 |
| 自己資本比率 | 60.1% | 前期55.2% | 財務は改善 |
| 営業CF | 23.82億円 | 前期14.85億円 | 資金創出は改善 |
営業CFと自己資本比率の改善は前向きだが、本業採算の伸びは強くない。
ポジティブ要因
建設不動産が増収増益
不動産物件売却や大型工事案件の竣工が寄与し、建設不動産事業は伸びた。
ブライダルは単価改善
婚礼組数は前年を下回ったが、一組当たり施行単価の向上で増収増益となった。
財務体質が改善
自己資本比率は60.1%まで上昇し、営業CFも23.82億円へ拡大した。
リスク要因
カー用品は増収減益
タイヤや車両販売は伸びたが、中古車相場変動やロイヤルティ、人件費増で利益は減少した。
消費マインドの不透明感
物価上昇や為替変動が個人消費に与える影響は引き続き無視できない。
来期純利益は横ばい圏
2027年3月期純利益予想は13.70億円で、今期実績をわずかに下回る計画である。
財務安全性
総資産は278.57億円、純資産は170.56億円、自己資本比率は60.1%となった。短期借入金の減少もあり、財務安全性は改善している。
業界動向との関連
カー用品やブライダル、建設不動産はいずれも景況感や消費動向の影響を受けやすい。複数事業を持つことで変動を分散できる一方、採算差も出やすい。
株価への示唆
建設不動産やブライダルの改善が続き、カー用品事業の採算悪化が収まる場合は評価余地がある。一方、消費鈍化や中古車相場変動でカー用品の利益が圧迫される場合は、最高売上高でも評価が広がりにくい可能性があります。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。
今期の総括
2026年3月期は売上高が過去最高となったが、利益成長は限定的だった。事業ごとの収益差が明確になった決算である。
来期見通し
2027年3月期は売上高404.00億円、営業利益18.40億円、純利益13.70億円を計画する。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。財務改善は進んだが、利益成長の勢いはなお限定的で、主力事業の採算回復確認が必要だからである。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月8日開示