決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 56.51億円 | 57.99億円 | -2.6% | 229.61億円 | 24.6% |
| 営業利益 | 1.01億円 | 2.47億円 | -59.1% | 5.01億円 | 20.2% |
| 経常利益 | 1.61億円 | -0.72億円 | 黒字転換 | 5.20億円 | 31.0% |
| 純利益 | 0.48億円 | -1.36億円 | 黒字転換 | 1.20億円 | 40.0% |
| EPS | 2.87円 | -8.12円 | 黒字転換 | 7.12円 | 40.3% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
セグメント別の見方
売上の中心であるプロユース事業は39.68億円、前年比+2.1%でした。住宅・非住宅の外構、庭まわり需要を取り込めており、ここは会社の軸としては崩れていません。
問題は、ホームユース事業と海外事業の弱さです。ホームユースは10.55億円で-9.3%、海外は6.03億円で-18.0%。売上構成の大きいプロユースが伸びても、粗利率が1.9ポイント低下し、営業利益は1.01億円まで落ちました。販管費は減っていますが、今のところ利益率低下を完全には吸収できていません。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | 黒字転換 | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は概算で1.8%です。第1四半期として黒字は維持しましたが、粗利率低下の影響が大きく、利益率の薄さは正面から見ておく必要があります。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は1.01億円、前年比は-59.1%です。黒字は残したものの、プロユースの増収だけでは粗利率低下を補い切れていません。
売上規模の確認
売上高は56.51億円、前年比は-2.6%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は50.1%、純資産は129.48億円です。ここが薄い会社では、赤字の大小よりも赤字が何四半期続けられるかを市場は見ます。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
次期または通期予想は売上高229.61億円、営業利益5.01億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
財務安全性
財務安全性では、総資産255.15億円、純資産129.48億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率50.1%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高56.51億円(-2.6%)、営業利益1.01億円(-59.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益0.48億円という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。
来期見通し
来期または通期見通しでは、売上高229.61億円、営業利益5.01億円、経常利益5.20億円、純利益1.20億円、EPS7.12円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は中立。判断の根拠は、売上高56.51億円、営業利益1.01億円、純利益0.48億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2027年1月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、タカショー、開示日: 2026-05-26