決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高47.63億円45.48億円+4.7%47.98億円-
営業利益0.57億円0.51億円+12.8%0.33億円-
純利益0.63億円0.80億円-21.3%0.34億円-
EPS13.21円16.78円-21.3%7.20円-

売上と営業利益は伸びたが、最終利益は前期の反動で弱含んだ。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率-21.3%前年同期比営業改善に対して最終利益は弱い
ROIC開示なし-決算短信にROIC開示はなく、ここでは推計を置かない
PER推移株価データ取得が限定的2026年5月8日時点で安定した観測株価を取得できず参考株価比較は留保し、EPS計画を中心にみる

収益改善は小幅で、営業段階の底上げがそのまま最終利益に結びついていない。

ポジティブ要因

顧客対応体制の再構築が進んだ

電話、FAX、メール、LINEを統合するコンタクトセンター整備で、受注対応の迅速化と品質標準化を進めた。

提案型モデルへの転換を進めている

問い合わせ内容や受注データの分析を営業活動へフィードバックし、単なる商社から課題解決型パートナーへの転換を進めている。

売上と営業利益は増えている

売上高は前期比4.7%増、営業利益は同12.8%増となった。組織改革の一定の成果は出ている。

財務負担はまだ軽い

自己資本比率は54.4%で、過度な負債依存ではない。配当も年間0.50円と抑制的で内部留保を維持しやすい。

リスク要因

最終利益は減少している

当期純利益は0.63億円で前期比21.3%減となった。営業段階の改善ほど利益が残っていない。

営業CFは赤字である

営業CFは0.25億円の赤字だった。売上債権の増加1.75億円や棚卸資産の増加が資金を圧迫した。

来期は減益計画である

2027年3月期は営業利益0.33億円、純利益0.34億円を見込む。体制整備を優先する分、短期利益は縮みやすい。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

歯科医院の経営環境は厳しい

人材不足やコスト上昇、診療報酬改定対応、歯科医師の高齢化に伴う閉院や承継問題が続いており、顧客側の投資余力を左右しやすい。

財務安全性

総資産は15.12億円、自己資本比率は54.4%で前期の56.4%からやや低下した。営業CFは0.25億円の赤字、投資CFは0.23億円の赤字、財務CFは0.03億円の赤字で、現金同等物は1.28億円となった。財務は維持できているが、運転資金管理の改善余地がある。

業界動向との関連

歯科医療業界では予防歯科や自費診療需要が下支えとなる一方、人材不足やコスト上昇、承継問題が重い。北海道歯科産業はDXや提案型営業で差別化を図っているが、顧客基盤そのものの厳しさは残る。

株価への示唆

前提は、2027年3月期会社予想EPS7.20円であるが、2026年5月8日時点の安定した観測株価は取得できなかった。そのため株価との直接比較は留保し、利益水準の変化に対する条件付き評価を行う。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。

シナリオ想定PER予想EPS理論株価
弱気12倍7.20円86円
中立15倍7.20円108円
強気18倍7.20円130円

提案型モデルへの転換が売上総利益率改善につながる場合は中立から強気シナリオに近づく可能性がある。一方で、営業CFの赤字や顧客業界の収益悪化が続く場合は弱気シナリオを意識しやすい。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

今期の総括

2026年3月期は、組織改革で売上と営業利益を伸ばした一方、資金繰りと最終利益ではまだ強さが不足する決算だった。

来期見通し

会社は2027年3月期に売上高47.98億円、営業利益0.33億円、経常利益0.52億円、純利益0.34億円、EPS7.20円を見込む。増収ながら減益計画で、提案型ビジネスへの移行コストや基盤整備が先行する前提である。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

総合判断

総合判断は中立である。事業改革の方向性は評価できるが、利益率と営業CFの改善をもう一段確認したいからである。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信・開示資料を基に作成しています。

  • 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)、2026年5月1日開示
  • 補足市場データ: 株価への示唆は会社予想EPSと想定PERを用いて条件付きで算出しています(2026年5月8日時点)
本記事は、公開情報に基づいた教育的・情報提供のみを目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。掲載内容の正確性については万全を期しておりますが、その内容や将来の投資成果を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願い申し上げます。