決算サマリー

項目当期実績前期比次期予想見方
売上収益6,771.63億円5.3%減7,400.00億円回復計画
営業利益-1,124.48億円赤字転落100.00億円黒字回復計画
税引前利益-1,065.11億円赤字転落140.00億円回復計画
親会社利益-860.88億円赤字転落100.00億円黒字回復計画

定量評価

指標実績見方
映像事業売上収益2,900.53億円1.8%減
精機事業売上収益1,672.58億円17.2%減
自己資本比率54.6%低下

ポジティブ要因

映像ではデジタルシネマカメラ「ZR」、精機では後工程向けデジタル露光装置「DSP-100」など、成長領域の種は着実に展開した。コンポーネント事業は増収増益で、事業ポートフォリオの一部は改善している。

リスク要因

デジタルマニュファクチャリング事業で大規模な減損損失を計上し、営業損失は1,062.82億円まで拡大した。当該業界は景気循環の影響を強く受けるため、業績は一定ではありません。半導体関連ではAI向けが堅調でも、それ以外のデバイス需要は低調である。

財務安全性

総資産は1兆750.07億円、資本合計は5,881.96億円、現金同等物は1,580.36億円となった。営業CFは44.39億円の赤字で、自己資本比率も54.6%へ低下したが、資本規模自体はなお厚い。

業界動向との関連

精密機器・半導体関連はAI向け投資が追い風となる一方、EUV周辺や一般半導体需要はまだら模様である。大型装置事業では市場サイクルと投資判断のズレが収益変動を大きくしやすい。

株価への示唆

減損後の事業整理が進み、映像・精機・インダストリー事業が回復する場合は、次期黒字回復計画への評価が高まる可能性があります。一方で、大型投資分野の需要回復が遅れる場合は、回復計画が鈍る可能性があります。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。

今期の総括

2026年3月期は減損がすべてを覆った決算だった。将来の成長テーマは残るが、まずは損失処理後の事業体質を見直す局面にある。

来期見通し

2027年3月期は売上収益7,400.00億円、営業利益100.00億円、税引前利益140.00億円、親会社利益100.00億円を見込む。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

総合判断

総合判断は中立である。赤字の規模は重いが、減損を通過した後の正常収益力がどこまで戻るかを確認したい段階だからである。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」、2026年5月8日開示
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