決算サマリー

項目2026年3月期前期比2027年3月期予想
売上高48.30億円+2.2%50.00億円
営業利益1.02億円+69.3%1.10億円
経常利益1.38億円+33.6%1.40億円
親会社株主に帰属する当期純利益0.84億円+38.5%0.90億円
EPS31.91円+77.8%35.01円
自己資本比率60.6%+2.6pt-

2026年3月期は小幅増収ながら、利益率改善が目立つ決算だった。

売上内訳

区分売上高前期比
製品製作売上高7.83億円+2.9%
印刷売上高40.46億円+2.7%
商品売上高0.00億円-96.2%

主力の印刷売上高が40.46億円で堅調に推移した。商品売上高は小規模で、全体への影響は限定的である。

ポジティブ要因

利益改善が大きい

営業利益は1.02億円で69.3%増となった。売上増は大きくないが、内製化、生産性改善、営業提案力の強化が利益を押し上げた。

財務安全性は一定水準を維持

総資産は30.02億円、純資産は18.18億円、自己資本比率は60.6%である。小型企業としては財務の安定感がある。

サステナブル印刷への展開

カーボンオフセット印刷、カーボンニュートラル印刷、カーボンゼロ印刷など、環境対応型の提案を強化している。印刷需要が縮小する中で、付加価値化の方向性として注目される。

来期も増収増益計画

2027年3月期は売上高50.00億円、営業利益1.10億円、純利益0.90億円を見込む。大幅成長ではないが、黒字基調の維持を計画している。

リスク要因

印刷市場の構造的縮小

原材料価格の上昇、印刷物のデジタル化、広告物の減少により、印刷業界の事業環境は厳しい。

利益規模は小さい

営業利益は1億円台であり、受注環境やコスト変動の影響を受けやすい。小さな変化でも利益率に与える影響は大きい。

成長投資の成果確認が必要

2026年4月から飯能プリンティングセンターBASEで物流業務を代行する「プリロジ」を開始した。保管、在庫管理、ピッキング、アセンブリ、発送までを担う新サービスだが、業績寄与は今後の確認事項である。

財務安全性

営業キャッシュ・フローは1.38億円の黒字、投資キャッシュ・フローは0.23億円の黒字、財務キャッシュ・フローは1.53億円の赤字だった。

現金及び現金同等物の期末残高は9.34億円で、前期末から0.08億円増加している。借入返済と自己株式取得を行いながら現金残高を維持した点は悪くない。

来期見通し

2027年3月期の会社予想は、売上高50.00億円、営業利益1.10億円、経常利益1.40億円、親会社株主に帰属する当期純利益0.90億円である。

年間配当は11.00円を見込む。2026年3月期は2026年3月8日付で普通株式1株につき5株の株式分割を実施しており、配当やEPSを見る際は分割影響に注意したい。

総合判断

総合判断は中立である。

利益改善と財務安定性は評価できる。一方、印刷市場の構造的逆風と利益規模の小ささを踏まえると、今後はサステナブル印刷、デジタルマーケティング支援、プリロジなどの新しい収益源がどこまで積み上がるかが焦点となる。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、光陽社、開示日: 2026-05-19
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