決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,404.90億円 | 2,356.28億円 | +2.1% | 未定 | - |
| 営業利益 | 216.14億円 | 184.71億円 | +17.0% | 未定 | - |
| 純利益 | 148.69億円 | 124.86億円 | +19.1% | 未定 | - |
| EPS | 183.87円 | 154.46円 | +19.0% | - | - |
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +19.0% | 前年同期比 | 利益成長は堅調 |
| ROIC | 開示なし | - | 短信での開示はない |
| PER推移 | 想定12-16倍 | 補足市場データ未取得のためシナリオ前提 | 生活必需品関連として安定レンジを想定 |
ポジティブ要因
高付加価値製品が伸びた
エコ製品をはじめとする高付加価値製品の販売拡大が、売上と利益の双方を押し上げた。
価格改定が効いた
経常利益の増加要因として、製品価格改定効果を主とする販売活動が45.70億円のプラスとなった。
営業CFは厚い
営業CFは299.81億円の黒字で、投資負担を十分に吸収しつつ現金同等物は254.78億円まで増えた。
リスク要因
業績予想は未定である
中東情勢を背景とした原油価格急騰などで先行き不透明感が強く、会社は来期業績予想を未定としている。
原料と物流費の上昇圧力がある
物流費増は9.50億円のマイナス要因で、生産部門コストも増加している。
数量成長は高くない
製品売上数量は前年比99.7%で、数量面では大きな拡大ではない。
財務安全性
自己資本比率は54.1%で前期の52.5%から改善し、営業CFは299.81億円の黒字と非常に厚い。投資CFは165.94億円の赤字だが、現金同等物は254.78億円まで増えており、財務安全性は高い。
業界動向との関連
食品容器業界は物価高で小売りの買い上げ点数が減る一方、省人化、サイズ最適化、リサイクル対応の需要が増えている。エフピコは高付加価値製品と循環型リサイクル網で競争優位を維持している。
株価への示唆
会社予想EPSは未開示のため、ここでは実績EPS183.87円を参考値とする。生活必需品関連として想定PERを12倍から16倍で置く。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 12倍 | 183.87円 | 2,206円 |
| 中立 | 14倍 | 183.87円 | 2,574円 |
| 強気 | 16倍 | 183.87円 | 2,942円 |
価格改定と高付加価値製品拡大が続き、原料高も吸収できる場合は強気シナリオに近づく可能性がある。一方で、数量減と原油高が同時進行する場合は弱気シナリオを意識しやすい。来期見通しは未定である。
今期の総括
2026年3月期は、数量成長が限定的でも高付加価値化と価格改定で過去最高益を更新した質の高い決算だった。
来期見通し
会社は2027年3月期の連結業績予想を未定とした。原油価格や中東情勢を背景に合理的算定が困難としている。一方で配当は73円を維持する方針で、累進配当の継続姿勢は明確である。
総合判断
総合判断は中立である。本業の安定感とキャッシュ創出力は強いが、来期見通し未定とコスト変動の大きさを踏まえると、短期的な上振れ期待は限定的だからである。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信・開示資料を基に作成しています。
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)、2026年4月30日開示
- 株価への示唆は実績EPSとシナリオPER仮定に基づく試算です。