決算サマリー

項目当期実績前期実績増減率次期予想見方
売上高62.41億円62.10億円0.5%増64.00億円小幅増収
営業利益6.52億円5.55億円17.4%増6.00億円利益率改善
経常利益7.66億円6.26億円22.3%増7.30億円増益継続を計画
当期純利益5.12億円4.39億円16.7%増5.30億円小幅増益計画
年間配当370円370円横ばい370円予定還元維持

売上の伸びは限定的だが、利益率の改善と財務の厚さが目立つ。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
売上高営業利益率10.4%前期8.9%収益性は改善
自己資本比率87.3%前期87.6%極めて高水準
営業CF9.46億円前期7.59億円資金創出は拡大

財務の安定性とキャッシュ創出力は高い水準にある。

ポジティブ要因

営業利益率が改善

営業利益率は10.4%と前期の8.9%から上昇し、売上横ばいでも収益性が改善した。

営業CFが増加

営業活動によるキャッシュ・フローは9.46億円と前期7.59億円から増加した。

自己資本比率は87%台

自己資本比率87.3%は高水準で、財務安全性の高さを示している。

リスク要因

売上成長は限定的

売上高の伸びは0.5%増にとどまり、需要拡大局面の強さまでは確認しにくい。

中東情勢と原材料調達

会社は中東情勢の緊迫化に伴うサプライチェーン混乱や原油・原材料価格高騰の不確実性を業績予想に織り込んでいないとしている。

来期営業利益は減益計画

2027年3月期の営業利益予想は6.00億円で、今期実績6.52億円を下回る見通しとなっている。

財務安全性

総資産は187.24億円、純資産は163.39億円で、自己資本比率は87.3%と高い。営業CFもプラスを維持しており、財務安全性は高い水準にある。

業界動向との関連

建材・化学素材分野は原材料価格や物流コストの影響を受けやすい。価格転嫁と調達の安定性が利益率を左右する業界であり、今期はその管理が奏功した可能性がある。

株価への示唆

財務の厚さと安定配当は下支え材料になりうる。一方、来期営業利益は減益計画であり、原材料市況が落ち着き利益率が維持される場合に限って評価見直し余地が生じる可能性があります。逆に、サプライチェーン混乱や原料高が顕在化する場合は、保守的な見方が強まりうる。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。

今期の総括

2026年3月期は、売上高が横ばい圏でも営業増益を確保し、財務の安定性も維持した。収益性改善が主眼の決算である。

来期見通し

2027年3月期は売上高64.00億円、営業利益6.00億円、経常利益7.30億円、当期純利益5.30億円を計画する。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

総合判断

総合判断は中立である。財務安全性は高いが、売上成長は鈍く、来期営業減益計画も踏まえると強い評価にはまだ届かないからである。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)」、2026年5月8日開示
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