決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期実績 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,127.72億円 | 2,157.90億円 | -1.4% | 2,370.00億円 | - |
| 営業利益 | 52.44億円 | 54.83億円 | -4.3% | 60.00億円 | - |
| 純利益 | 52.75億円 | 47.00億円 | +12.2% | 47.00億円 | - |
| EPS | 244.84円 | 214.80円 | +14.0% | 218.14円 | - |
営業利益は減少したが、最終利益は伸びた。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +14.0% | 前期比 | 最終利益は改善 |
| 営業利益率 | 2.5% | 前期2.5% | 低位で横ばい |
| 自己資本比率 | 61.2% | 前期62.7% | 財務は健全 |
利益率は低いが、安定配当と財務余力が特徴である。
ポジティブ要因
冷熱ビルシステムが好調だった
店舗設備用エアコンや施設向け空調機、産業用蓄電池関連が寄与し、営業利益は32.6%増となった。
X-Techが黒字化した
スマートアグリ分野の技術蓄積が効き、X-Techは通期黒字化を達成した。
累進配当を導入した
2026年3月期配当は138円へ増配し、来期150円予想を示している。
リスク要因
FAシステムの利益が落ち込んだ
エンドユーザー向け回復の遅れで、FAシステム営業利益は29.2%減となった。
エレクトロニクスは中国向けが低調だった
車載や産業機器で中国関連需要の弱さが続き、売上高は7.1%減となった。
利益増加には株数減少の影響もある
EPSと純利益の改善はあるが、営業利益は減少しており、本業の伸びは限定的である。
財務安全性
総資産は1,543.03億円、純資産は945.33億円、自己資本比率は61.2%である。営業CFは60.67億円の黒字、現金及び現金同等物は334.57億円と厚い。
業界動向との関連
FA・電子部品商社業界は在庫調整とAI・省人化投資が同時に進む局面にある。中国向け低迷と国内更新需要の強さが混在している。
株価への示唆
前提は2027年3月期会社予想EPS218.14円である。補足市場データが未取得のため、ここでは商社・FA流通株の想定PERを8倍から11倍で置く。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 8倍 | 218.14円 | 1,745円 |
| 中立 | 9倍 | 218.14円 | 1,963円 |
| 強気 | 11倍 | 218.14円 | 2,400円 |
在庫調整一巡と冷熱・X-Techの伸長が続く場合は強気シナリオに近づく可能性がある。一方で中国関連需要の弱さが続く場合は弱気シナリオを意識しやすい。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
今期の総括
2026年3月期は売上・営業利益が伸び悩んだ一方、事業構成改善と株主還元強化が目立つ年度だった。
来期見通し
会社は2027年3月期に売上高2,370.00億円、営業利益60.00億円、経常利益60.00億円、親会社株主帰属利益47.00億円を見込む。増収増益計画だが、純利益は当期比減少見通しである。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。配当は魅力的だが、本業の利益成長はなお確認が必要だからである。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)、2026年5月8日開示