決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期・前期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率・見方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 12378.46億円 | 11880.97億円 | 4.2%増 | 開示なし | - |
| 営業利益 | 264.30億円 | 280.08億円 | 5.6%減 | 開示なし | - |
| 経常利益・税引前利益 | 298.07億円 | 316.84億円 | 5.9%減 | 開示なし | - |
| 純利益 | 220.31億円 | 228.64億円 | 3.6%減 | 開示なし | - |
| EPS | 358.99円 | - | - | 開示なし | 株価試算の基礎 |
売上高は1兆2,378.46億円と大きいが、営業利益率は2.1%で前年の2.4%から低下した。来期予想がないため、通常の進捗評価よりもTOB手続きと資本政策が中心材料になる。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 売上高営業利益率 | 2.1% | 前年・前期比較 | 採算の方向性を確認 |
| 自己資本比率 | 56.7% | 前期末比較 | 財務余力の目安 |
| EPS | 358.99円 | 1株利益 | 配当・株価評価の基礎 |
| ROIC | 開示なし | 短信では直接開示なし | 追加資料で確認したい |
| PER想定 | 10.0-16.0倍 | 予想EPSまたは実績EPSを使用 | 市場データを使わない条件付き試算 |
数字から見ると、売上の伸びと利益率の方向が評価の中心である。営業利益と純利益の動きが異なる場合は、一時要因や営業外損益、税金費用の影響を分けて見る必要がある。
ポジティブ要因
売上高は増加
売上高は1兆2,378.46億円で4.2%増となった。日用品・化粧品・一般用医薬品卸としての規模は維持されている。
営業CFは黒字
営業CFは249.29億円の黒字で、本業の資金創出力は確認できる。
会社計画・配当の確認材料
会社計画が開示されており、通期に向けた進捗を確認しやすい。配当方針も合わせて見ることで、利益成長と株主還元のバランスを評価できる。
リスク要因
利益率が低下
営業利益は264.30億円で5.6%減、営業利益率も2.1%へ低下した。
上場廃止予定
TOBとその後の一連の手続きにより上場廃止予定とされており、通常の株価評価や来期予想分析は参考度が下がる。
会社予想の前提
会社予想は現時点の前提に基づくものであり、需要、コスト、為替、金利、顧客投資動向によって変動する可能性がある。
財務安全性
総資産は5,321.71億円、純資産は3,017.38億円、自己資本比率は56.7%で、財務安全性は中程度から高めである。営業CFは249.29億円の黒字、期末現金は832.82億円と手元流動性も厚い。
| キャッシュフロー | 当期 | 前期 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 営業CF | 249.29億円 | 206.75億円 | 本業の資金創出力を確認 |
| 投資CF | -4.02億円 | -4.28億円 | 投資・売却要因を確認 |
| 財務CF | -111.60億円 | -113.24億円 | 配当・借入返済などを確認 |
業界動向との関連
日用品・化粧品・一般用医薬品の卸売業は取扱高が大きい一方、利益率は薄く、物流効率化、販管費、メーカー・小売との条件交渉が収益を左右する。
株価への示唆
株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。TOBおよび上場廃止予定が開示されているため、通常のPERによる理論株価試算は参考度が低い。ここでは実績EPSを使った機械的なレンジにとどめ、実際の評価はTOB条件を優先して確認する必要がある。
| シナリオ | 想定PER | 使用EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 10.0倍 | 358.99円 | 3,590円 |
| 中立 | 13.0倍 | 358.99円 | 4,667円 |
| 強気 | 16.0倍 | 358.99円 | 5,744円 |
今期の総括
2026年3月期は増収ながら減益となった。TOBと上場廃止予定により、来期の業績予想や配当予想は通常とは異なる扱いになる。
来期見通し
同社は、親会社であるメディパルホールディングスによるTOBと上場廃止予定を理由に、2027年3月期の業績予想を記載していない。今後は業績予想よりもTOB手続き、上場廃止までのスケジュール、少数株主への条件が焦点になる。
総合判断
総合判断は中立である。事業規模と財務は安定しているが、減益とTOBによる上場廃止予定があるため、通常の投資評価としては中立にとどめる。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)」、PALTAC、2026年5月11日開示