決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 経常収益 | 924.65億円 | 704.43億円 | +31.3% | 1042.00億円 | 対象外 |
| 経常利益 | 170.90億円 | 111.97億円 | +52.6% | 196.00億円 | 対象外 |
| 純利益 | 123.53億円 | 74.45億円 | +65.9% | 130.00億円 | 対象外 |
| EPS | 49.44円 | 29.78円 | +66.0% | 52.03円 | 対象外 |
通期決算では会社計画欄に次期予想を置いているため、進捗率は対象外としています。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +66.0% | 当期EPSと前年同期EPS | 最終利益の伸びとおおむね整合しています。 |
| ROE | 6.0% | 決算短信の自己資本当期純利益率 | 地銀としての資本効率改善を確認する材料です。 |
| 総資産経常利益率 | 0.3% | 決算短信の収益性指標 | 金利環境と信用コストの影響を受けます。 |
| 経常収益経常利益率 | 18.5% | 経常利益÷経常収益 | 収益拡大が利益に結びついているかを確認します。 |
ポジティブ要因
経常利益の大幅増
経常利益は170.90億円、前年比+52.6%でした。金利収益や市場運用収益の改善が進めば、地銀株としての評価を支える材料になります。
最終利益とEPSの伸び
親会社株主に帰属する当期純利益は123.53億円、EPSは49.44円となりました。前年からの伸びは大きく、増配方針とも整合しています。
財務基盤
総資産は6兆7423.83億円、純資産は2177.47億円です。銀行業では一般事業会社の自己資本比率とは見方が異なるため、自己資本比率告示ベースの指標や有価証券評価差額も別途確認が必要です。
リスク要因
信用コストと地域経済
地銀決算では、貸出金利回りの改善だけでなく、取引先の倒産・延滞に伴う信用コストが重要です。福島県を中心とした地域経済の回復度合いが利益の安定性に影響します。
有価証券評価と金利変動
金利上昇は貸出利ざやにプラスとなる一方、保有債券の評価損や売却損につながる可能性があります。銀行株では金利上昇を単純な好材料として見ず、資産・負債の両面で確認する必要があります。
市場評価の変動可能性
株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。決算数値が改善しても、金利見通し、地銀再編期待、配当利回りの相対感によって市場反応は変わる可能性があります。
財務安全性
財務安全性では、総資産6兆7423.83億円、純資産2177.47億円、1株当たり純資産871.38円を確認します。キャッシュ・フローは営業CF-902.95億円、投資CF-1949.32億円、財務CF-29.52億円、現金及び現金同等物の期末残高9462.09億円です。
来期見通し
2027年3月期見通しでは、経常収益1042.00億円、経常利益196.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益130.00億円、EPS52.03円が示されています。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。金利水準、貸出需要、信用コスト、有価証券運用の損益が主な確認点です。
総合判断
総合判断は中立である。収益・利益は大きく改善しており、地銀株としては金利正常化の恩恵が見えやすい内容です。一方、来期は増益計画ながら、信用コストや有価証券評価の変動で利益が振れやすい点には注意が必要です。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)」、東邦銀行、開示日: 2026-05-15