決算サマリー

項目当期実績前期比次期予想見方
経常収益2,619.41億円22.7%増-収益は拡大
経常利益450.26億円14.1%減675.00億円回復計画
親会社株主帰属純利益330.08億円6.6%減450.00億円増益計画
年間配当64.00円4.00円増96.00円増配計画

定量評価

指標実績見方
預金・譲渡性預金残高11兆2,181億円前期末比2,348億円増
貸出金残高8兆9,409億円前期末比3,688億円増
有価証券残高2兆463億円前期末比822億円減
自己資本比率5.1%前期末4.8%から改善

ポジティブ要因

貸出金と預金の積み上がりが続き、地域金融機関としての営業基盤は拡大した。新中期経営計画のもとで、地域企業支援やグループ再編、システム統合など、収益構造転換に向けた施策も前進している。

リスク要因

貸出金利息や株式等売却益が増えた一方、資金調達費用と国債等債券売却損の増加が利益を圧迫した。株式等売却益の寄与は本業の収益力とは異なる要因が含まれています。金利上昇局面では資金利益の改善余地がある一方、債券評価や調達コストの変動には引き続き注意が必要である。

財務安全性

総資産は13兆1,804億円、純資産は6,702億円となった。連結総自己資本比率は13.39%で、国際統一基準行として一定の資本水準を確保している。

業界動向との関連

地方銀行業界では、金利正常化が資金利益改善の追い風になる一方、人口減少や地域企業の後継者不足など構造課題も重い。金融仲介だけでなく、事業承継、人材、DX、地域創生まで含めた総合支援力が差別化要因になっている。

株価への示唆

金利上昇による貸出採算改善と地域課題解決ビジネスの収益化が進む場合は、次期の大幅増益計画に現実味が出る可能性があります。一方で、債券売却損や調達費用増が続く場合は、収益拡大が利益増につながりにくい局面が続く可能性があります。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。

今期の総括

2026年3月期は、金利ある世界への移行で銀行の収益構造変化が鮮明になった一年だった。トップラインは大きく伸びたが、費用と市場部門の影響で利益は減少した。

来期見通し

会社は2027年3月期に経常利益675.00億円、親会社株主帰属純利益450.00億円を見込む。回復前提の計画であり、会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

総合判断

総合判断は中立である。基盤拡大は確認できるが、金利・市場環境の変動で利益の振れ幅が大きくなりやすい局面にあるためである。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信・決算説明資料を基に作成しています。

  • 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月8日開示
  • 「2026年3月期 決算説明資料」、2026年5月8日開示
本記事は、公開情報に基づいた教育的・情報提供のみを目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。掲載内容の正確性については万全を期しておりますが、その内容や将来の投資成果を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願い申し上げます。