決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,383.32億円 | 1,239.27億円 | +11.6% | 未定 | - |
| 営業利益 | 82.94億円 | 78.94億円 | +5.1% | 未定 | - |
| 純利益 | 47.57億円 | 47.64億円 | -0.1% | 未定 | - |
| EPS | 132.20円 | 131.61円 | +0.4% | 未定 | - |
売上は大きく伸びたが、最終利益は横ばいで、利益率はやや低下している。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +0.4% | 前年同期比 | 最終利益は実質横ばい |
| ROIC | 開示なし | - | 決算短信ではROICの開示がなく、ここでは推計を置かない |
| PER推移 | 約5.8倍 | 2026年5月7日時点の観測株価772円、参考EPS132.20円 | 会社予想未定を踏まえると低めの評価にとどまる |
会社予想が未定のため、株価への示唆は当期実績 EPS を参考値として条件付きでみる必要がある。
ポジティブ要因
主要4事業がすべて増収だった
賃貸及び管理事業、住宅流通事業、分譲住宅事業、土地有効活用事業がいずれも増収となった。収益源の分散が効いている。
中古住宅流通が大きく伸びた
住宅流通セグメントの売上高は351.22億円で前期比31.7%増、セグメント利益は12.36億円で同41.0%増となった。中古流通市場の活況を取り込んでいる。
賃貸及び管理事業の収益性が高い
賃貸及び管理セグメントは売上高338.64億円、セグメント利益44.52億円で、利益率が高い。安定収益基盤としての強みがある。
営業CFは改善した
営業CFは89.12億円の黒字で、前期の27.38億円から大きく増加した。資金面の改善は確認できる。
リスク要因
分譲住宅は利益率が低下した
分譲住宅セグメントは売上高が増えた一方、売上総利益率低下と前期の高収益な素地販売の反動でセグメント利益は29.1%減となった。
金利上昇で金融コストが重くなりやすい
短信では政策金利引き上げに伴う金融コスト増が言及されている。不動産業は金利影響を受けやすい。
来期業績予想は未定である
会社は現時点で未確定要素が多いとして、2027年3月期の連結業績予想を未定としている。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
財務レバレッジは相応に高い
自己資本比率は30.2%で、不動産会社としては一般的だが高いとは言い切れない。借入金増加にも注意が必要である。
財務安全性
総資産は1,930億円、自己資本比率は30.2%である。営業CFは改善したが、棚卸資産や借入金も増えている。不動産会社としては管理可能な範囲とみられるが、金利環境次第で見方は変わる。
業界動向との関連
不動産業界では新築価格の高止まりを背景に中古流通市場が活況で、投資用不動産市場も安定している。一方で、建築コストと金利上昇は収益圧迫要因である。フジ住宅は中古流通と賃貸管理に強みがあるが、金利影響は避けにくい。
株価への示唆
会社予想は未定のため、当期実績 EPS132.20円を参考値として条件付きでみる。2026年5月7日時点の観測株価772円に対し、参考 PER は約5.8倍である。現状の利益水準が維持できる場合は割安に見えるが、金利上昇や分譲採算悪化が進む場合は見方が変わる。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。
| シナリオ | 想定PER | 参考EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 5倍 | 132.20円 | 661円 |
| 中立 | 6倍 | 132.20円 | 793円 |
| 強気 | 7倍 | 132.20円 | 925円 |
中古流通と賃貸管理の成長が続き、金利影響も限定的な場合は強気シナリオに近づく。一方、分譲住宅の採算悪化や金融コスト上昇が強まる場合は弱気シナリオに寄る可能性がある。会社予想未定のため、上記は条件付きの参考レンジである。
今期の総括
2026年3月期は、売上成長は力強かった一方、利益面では金利と採算の圧力が残った決算だった。安定収益源の強さと分譲住宅の採算低下が同時に表れている。
来期見通し
会社は2027年3月期の連結業績予想を未定としている。金利、不動産市況、コスト環境など未確定要素が多いためであり、今後合理的な算定が可能となった時点で開示するとしている。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。中古流通と賃貸管理の伸びは評価できるが、分譲住宅の利益率低下と来期予想未定を踏まえると、現時点では持続性の確認が優先されるためである。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信・開示資料を基に作成しています。
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)、2026年5月1日開示
- 補足市場データ: 株価は市場データを参照しています。株価への示唆は当期実績EPSを参考値として算出しています(2026年5月7日時点)