決算サマリー

項目当期実績前期実績増減率次期予想見方
営業収益1兆6,447.62億円1兆4,792.39億円11.2%増1兆7,400.00億円M&A込み成長
営業利益902.47億円878.47億円2.7%増970.00億円利益は伸び鈍い
経常利益917.82億円888.67億円3.3%増950.00億円改善継続
純利益590.66億円581.20億円1.6%増600.00億円小幅増益

増収の見た目に比べ、利益の伸びは抑えられている。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
デリバリー営業利益701.40億円前期比2.6%増主力は底堅い
自己資本比率44.4%前期55.8%大きく低下
営業CF1,248.24億円前期比5.2%増資金創出力は強い

本業のキャッシュ創出力は高いが、財務構成は変化している。

ポジティブ要因

デリバリーが増収増益

越境ECや低温物流が伸び、デリバリー事業は増収増益となった。

ロジスティクス好調

名糖運輸の連結効果と国内3PLの改善で、ロジスティクス事業は大幅増収増益となった。

営業CFは高水準

営業活動によるキャッシュ・フローは1,248.24億円と高く、資金創出力はなお強い。

リスク要因

グローバル物流の採算悪化

Morrison社の連結効果で売上は増えたが、エクスポランカ社の減収等で営業利益は96.1%減となった。

自己資本比率の低下

M&Aと自己株取得の影響で自己資本比率は44.4%まで低下した。

コスト上昇圧力

委託単価、人件費、追加的な車両・人員手配コストなどが利益を圧迫している。

財務安全性

総資産は1兆2,290.17億円、純資産は5,486.72億円となった。規模は大きいが、買収と自己株取得により純資産比率は低下した。

業界動向との関連

物流業界はEC需要が支えになる一方、人件費、燃料費、2024年問題への対応でコスト負担が重い。当該業界は景気循環の影響を強く受けるため、業績は一定ではありません。

株価への示唆

国内物流の価格適正化とM&Aシナジーが想定どおり進む場合は、通期970億円の営業利益計画に対する評価余地がある。一方、グローバル物流の採算改善が遅れ、自己資本比率の低下が意識される場合は慎重な見方が残る可能性があります。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。

今期の総括

2026年3月期は増収増益だったが、利益の質を見ると国内物流とM&A後の海外物流で明暗が分かれた。

来期見通し

2027年3月期は営業収益1兆7,400億円、営業利益970億円、経常利益950億円、純利益600億円を見込む。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

総合判断

総合判断は中立である。事業基盤は強いが、海外物流の不安定さと財務構成変化を見極める必要があるからである。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月8日開示
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